2011年9月25日日曜日

「鉄の馬」通算200戦目へ 福山競馬・モナクカバキチ


 地方競馬(平地競走)で歴代最多タイの54勝を挙げている福山市営競馬(同市千代田町)の最年長競走馬モナクカバキチ(アラブ系、牡12歳)が、26日のレースで通算200戦目を迎える。10月にはデビュー10周年となるベテラン馬が走り続ける姿は、まさに鉄人ならぬ「アイアンホース(鉄の馬)」。大きな節目のレースを勝利で飾り、最多勝の記録更新を狙っている。

 モナクカバキチは2001年10月に市営競馬でデビューした。名古屋競馬(名古屋市)や荒尾競馬(熊本県荒尾市)で活躍し、08年に再び古巣に戻った。10歳を超えてから出走数が増え、09年には22回、10年はモナクカバキチにとって過去最多の29回を走った。

 今年も、人間なら40代後半の“中年”にもかかわらず月に1〜4回走り、これまで23回のレースに出走している。デビューから約10年で19人の騎手がまたがり、走行距離は300キロを超える。勝率は27・1%、2着以内の連対率は38・2%。

 26日は第6レース(1250メートル、10頭立て)に登録し、2戦ぶりに松井伸也騎手(26)とコンビを組む。7月24日に54勝目を挙げて以降も、疲れを見せず元気に出走しているが、5戦連続で敗れ、最多勝の記録更新は持ち越されており、ファンもやきもきしている。(山陽新聞)
【写真】通算200戦目の節目を迎えるモナクカバキチ