笠松競馬を運営する県地方競馬組合は10月4日から、日本中央競馬会(JRA)の勝馬投票券を笠松競馬場(羽島郡笠松町若葉町)とシアター恵那(恵那市大井町)で発売する。JRAの馬券発売額は年間30億円前後を見込み、発売手数料による収益増につながる。
全国に13ある他の地方競馬では既に発売しており、笠松が最後となった。県内で購入できる場所は初めてで、岐阜のほか愛知県や長野県からも集客を期待している。組合管理者の広江正明笠松町長は「多くのファンから熱望があった。経営向上に寄与する起爆剤となる」と明るい表情で話す。
JRAの馬券を受託発売し、笠松側の収益は本年度下半期だけで1億3千万円と予想している。発売開始に伴う初期費用は2億4千万円。
発売日はJRAの全開催日で、全ての開催場の全レースを扱う。GⅠレースは前日発売する。発売開始翌日の10月5日はスプリンターズステークス(GI)が行われる。
笠松競馬は平日に、JRAは土、日、祝日にそれぞれ開催されているため、相乗効果にも期待を寄せている。(岐阜新聞)