2012年4月28日土曜日

佐賀競馬、7重勝単勝式の新馬券

佐賀競馬は27日、1票100円の払戻金が、キャリーオーバーも含めて最高で2億円となる7重勝単勝式の新馬券を、5月12日開催のレースから導入すると発表した。購入者が選択するセレクト方式で、発売開始は同11日。(サンスポ)

被災地出身17歳初勝利 ホッカイドウ競馬

25日に日高町の門別競馬場で開幕したホッカイドウ競馬でデビューした阿部龍騎手(17)が2日目の26日、初勝利をあげた。次の騎乗レースでも接戦を制すなど、この日3勝をあげた。東日本大震災で宮城県南三陸町の実家は津波で流されたが、避難先の秋田県で暮らす両親や弟たちが応援に駆けつけ、スタンドから声援を送った。  阿部騎手は初日の25日には4レースに騎乗、2度3着に入る健闘を見せていた。「被災地になんとか明るい話題を届けられれば」。そう話しながら息子の騎乗ぶりを見守っていた父利行さん(43)は、デビュー6戦目での初勝利に「小さいころから野球をやっていて運動神経はよかった。順調に伸びて欲しい」と笑顔。母の純子さん(43)は「信じられない」と喜びを爆発させた。  阿部騎手は家族とともにウィナーズサークルで記念写真におさまった。25日の新人騎手紹介では「がんばります」と初々しいあいさつをしていた阿部騎手。初勝利の後も「一歩一歩前進してゆきたい」と気を引き締めていた。(朝日新聞)
【写真】2012年04月27日 初勝利をあげ両親や祖母らと喜びを分かち合う阿部龍騎手=日高町の門別競馬場

2012年4月14日土曜日

福山競馬、入場者厳しい開幕

福山市営競馬の本年度のレースが14日、開幕した。初日の入場者数は1498人と前年度を約600人下回った。実質単年度収支の赤字で事業廃止の方針を打ち出している市にとって、厳しい滑り出しとなった。

 開幕式典では騎手が整列し、開原算彦副市長が「行ってみたい競馬を目指す。支援をお願いしたい」とあいさつ。続いて12レースが繰り広げられた。

 福山競馬は累積赤字を約20億円抱える。市は競馬事業継続の条件として実質単年度収支の黒字を掲げている。2011年度は、東日本大震災で東北や関東のレースが中止になった影響でインターネット販売が伸びた。黒字約1億円を確保できる見通しになり、事業継続に結びついた。

 市は本年度、従業員を約40人減らし、借りている駐車場2カ所を廃止するなど経費削減を進める一方、日本中央競馬会(JRA)のネット会員向けに馬券販売を始めるなど売り上げ増の取り組みも進めている。(中国新聞)

2012年4月13日金曜日

名古屋競馬 黒字化目指す 1年かけ改革案

県は12日、県競馬組合が運営し、40億円の累積赤字を抱える「名古屋競馬」(名古屋市港区)の経営改善策について、有識者らが検討する第1回経営改革委員会を開いた。単年度黒字を永続的に達成するための抜本的改革案をまとめ、来年度前半の公表を目指す。

 同競馬は2004年度にも有識者らの懇談会で存続か廃止かが議論され、04年12月の提言で廃止、存続が両論併記された。同組合は保有資産の売却や集客増が見込めるレースの開催などに取り組み、翌年度以降は黒字転換させていたが、10年度から再び赤字に転落していた。

 経営改革委では、日本中央競馬会(JRA)が今秋、インターネットで地方競馬の馬券を購入できる新サービスを始めることから、収支改善が見込めるとして、その効果も検証しながら1年かけて改革案をまとめる。(読売新聞)

2012年4月9日月曜日

17歳女性騎手デビュー 佐賀競馬


 今春、地方競馬の騎手養成所を卒業した小山紗知伽(さちか)騎手(17)(熊本市出身)が7日、佐賀県鳥栖市の佐賀競馬でデビューを果たした。

 夢の舞台だった地元の荒尾競馬(熊本県荒尾市)が昨年廃止になるというアクシデントを乗り越えて迎えた初戦だった。地方競馬で7人いる女性騎手の最年少でもある小山騎手は「精いっぱい地方競馬を盛り上げていきたい」と笑顔を見せた。

 デビュー戦では2回騎乗。最初のレースは最後尾からの追い上げで8頭中4着、2レース目は最後の直線で粘り3着に入った。「最初は緊張して余裕がなかった。でも『紗知伽がんばれ』と声援が聞こえ、本当にうれしかった」と目を細めた。

 子どもの頃から動物と触れ合うのが好きで、熊本市の京陵中に通っていた頃、「馬に乗って自由に走ってみたい」と思ったのが騎手を目指すきっかけだった。母親の美樹さん(43)と2人で荒尾競馬に行ってレースを見学し、騎手の憧れが一層強まった。

 中学を卒業した2010年春、地方競馬教養センター(栃木県那須塩原市)に騎手候補生として入所。同期の候補生13人のうち女性は1人。周囲が上達していく中、なかなか馬に慣れず、落馬して左手を骨折するなど伸び悩んだ。悔し泣きが続き、騎手をあきらめかけたこともあったが、「ここでやめたら何も残らない」と思い直したという。

 ようやく基礎訓練を終えた昨年8月から、荒尾競馬での実習が始まった。だが、13億円の累積赤字を抱え、経営難に陥っていた同競馬は同年12月廃止に。つかめるところにあった夢が突然奪われ、落ち込んだ。

 しかし、所属する厩舎(きゅうしゃ)が佐賀競馬に移籍することになり、念願のデビュー戦を迎えることができた。

 初日の獲得賞金は計1万4000円だが、厩務(きゅうむ)員や調教師などの取り分を引かれ、手取りは700円だった。騎手としての第一歩を踏み出した小山騎手は「今まで支えてくれた人に感謝しながら、地方競馬のファンが増えるように頑張りたい」と力強く語った。(読売新聞)

9・8開幕の秋競馬から“地元馬”に優先出走権

JRAは秋競馬(9月8日開幕)から未勝利戦と500万条件戦で“地元馬”に優先出走権を与える。適用されるのは主場開催のみ。今週の競馬を例に挙げれば、東日本の主場開催・中山では関東馬に、西日本の主場開催・阪神では関西馬に優先出走権を与える。JRAは「効率的な開催と馬の円滑な出走を図るため」と説明しており、下級条件戦の除外馬対策の一環。(スポニチ)

2012年4月6日金曜日

11年度地方競馬開催成績 総売り上げ前年比99.5%

NARは11年度地方競馬の開催成績を発表。開催日数は10年度より35日少ない1397日。総売り上げは前年度比99.5%の3314億3768万2700円で4年連続の減少だが、1日平均売り上げは2億3724万9600円で同102%だった。入場者は計371万4026人(前年度比93.8%)、1日平均2659人(同96.2%)で15年連続の減少。(スポニチ)