県競馬組合議会定例会が27日、県庁で開かれ、前年度の発売成績などが報告された。組合管理者の達増拓也知事が専決処分した東日本大震災による被災施設の復旧工事費1億9789万円を盛り込んだ11年度一般会計補正予算も承認した。
昨年度(10年4月3日~11年1月10日)の発売成績は計画より6億1400万円少ない184億3500万円で、計画達成率は96・8%。震災で3月の特別開催などを中止したため赤字転落が危ぶまれたが、日本中央競馬会(JRA)などからの寄付金と経費節減で経常損益をゼロとし辛うじて存続条件である収支均衡を保った。
奥州市の水沢競馬場のほか釜石、宮古、宮城・三本木の3場外発売所など計6施設が被災。県競馬組合は全壊した釜石場外発売所を除く5施設の早期復旧を目指す考えを示した。このうち、水沢競馬場のスタンドを除く1億9789万円分の復旧については、地方競馬全国協会が9割を補助し、組合が残りを負担する。しかし、水沢競馬場のスタンド部分の復旧には更に約1億8000万円かかる見通しで、同協会から費用の圧縮を求められているという。
今月14日の開幕から23日までの6日間、開催された今年度第1回盛岡競馬の入場者数は前年度比4・1%増の1万9206人だった。(毎日新聞)