さいたま市南区の浦和競馬場に所属し、39年にわたって調教師を務めた小嶋一郎さん(72)の勇退式が10日、同競馬場で行われた。
調教した「ケニートモヒカリ」が1975年に初出走してから、調教師人生最後となった今年7月の「シャムネコ」が参加したレースまで7406戦572勝を数える。重賞は「エムエムプレスト」が出走した90年の第34回ゴールドカップ。
多くのファンが見守る中、花束と感謝状が贈られた小嶋さんは「50年間、浦和競馬場と歩んできました。これからは馬主として競馬に関わっていきたい。長い間ありがとうございました」とあいさつ。大きな拍手に送られ、涙をこらえながら退場した。(埼玉新聞)
|
関係者らに見守られて勇退する小嶋一郎調教師=さいたま市南区の浦和競馬場
|