「見たもの全部吸収したい」21歳、別府真衣騎手
日本代表に選ばれ初海外戦
高知競馬(高知市長浜宮田)所属の別府真衣騎手(21)が、9日に韓国・釜山(プサン)で開かれる「第1回KRA(韓国馬事会)国際女性騎手招待競走」に日本代表として出場する。国内での遠征経験は豊富だが、海外でのレースは初めて。別府騎手は「見てきたものは全部、吸収したい。目標はもちろん優勝です」と張り切っている。(大舘司)
レースには別府騎手のほか、名古屋競馬の宮下瞳騎手(32)と荒尾競馬の岩永千明騎手(27)、韓国の3人、アメリカ、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカから各1人の計11人の女性騎手が出場する。
別府騎手は2005年10月のデビュー以降、めきめきと実力をつけ、全国の女性騎手が競うレディースジョッキーズシリーズで06、07年に連続2位になり、08年には念願の初制覇を達成。これまでの実績が評価され、日本代表の座を勝ち取った。
遠征レースでは、短期間にコースと騎乗馬の特徴を的確に把握できるかが鍵となる。国内なら現地の騎手や調教師らにアドバイスを受けることができるが、今回は騎乗馬の特徴や体調をつかむ機会は、レース前の調教時などに限られる。
別府騎手は遠征を重ねたことで、初めて乗る馬の特徴をつかめるようになってきたと言い「高知の代表として転戦してきた成果を試してきたい」と活躍を誓う。
別府騎手は「競うだけでなく、海外の女性騎手の実情を聞いて、国内で参考にしたい」と、外国人騎手との交流を楽しみにしている。(読売新聞)