道は2011年度から15年度までの道営ホッカイドウ競馬の収支見通しや検討するべき政策課題などを盛り込んだ「北海道競馬推進プラン」をまとめ、30日公表した。道営競馬は11年度から、道の補助金に頼らない産地主導の自主運営となるが、プランでは12年度までの2年間は収支均衡し、13年度からは毎年2億円の黒字化と試算。ただ東日本大震災によって通年ナイター開催が危ぶまれており、収支計画が狂う可能性もある。
プランの収支見通しによれば、13年度からは2億円の黒字化を見込んでいる。道営競馬の道内での売り上げは数%ずつ減少するものの、日本中央競馬会(JRA)の電話・インターネット投票システム(即PAT)で道営競馬の馬券が買えるようになるなどの増収要因を見込んだ。
プランでは、強い馬をつくるために調教施設を整備することや、多彩な競走距離のレースが組めるように門別競馬場の走路を整備することなどを検討課題とした。また、馬主を増やすための方策として、3〜10人のグループで組合契約して馬主になる「組合馬主制度」を促進することなども盛り込まれた。(朝日新聞)