単年度収支での赤字が続く笠松競馬(笠松町)について、古田肇知事は4日の記者会見で、他の地方競馬主催者と払戻率の引き下げを検討していることを明かし、「余裕があれば財政的に改善の道が見えてくる。それぞれの競馬場のやり方もあるが、できるだけ早く結論を出してほしい」と述べた。
昨年6月の競馬法改正で、約75%と規定された当選馬券の払戻率は70%まで引き下げが可能になった。
県笠松競馬支援室によると、同競馬の昨年度の馬券売上高は約106億円と3年連続で過去最低を更新。基金で赤字を補てんしている状態で、数年後に基金が底をつく可能性もあるという。
古田知事は「ファンも多く、期待に応えようと懸命の努力している」と評価をしながらも、「ぎりぎりのところで何とかやりくりしているが、税金での赤字補てんはしない」と強い姿勢を示した。(NET KEIBA COM)