2010年9月5日日曜日

日高産馬よ中国駆けろ 牧場主ら輸出促進へ協議会 24日から上海でPR

 【浦河】日高管内の牧場経営者ら16人が、中国などへの軽種馬輸出の促進を目指す任意団体「軽種馬貿易協議会」(藤沢澄雄会長)を設立した。不景気などで国内需要が低迷する中、海外に活路を見いだすためで、24日から上海で開かれる中国国際馬博覧会に参加し、日本の軽種馬をPRする。

 協議会は、中国に軽種馬を輸出した実績を持つ日高管内浦河町の牧場経営小田隆範さん(59)の呼びかけで、8月30日に設立された。将来的に商業競馬57件の解禁が見込まれる中国への輸出を重視。会員に中国の購入希望者を無料で紹介するほか、輸出の際の検疫条件の緩和などを行政に働きかける。博覧会では、管内産馬をPRするブースを出すなどして、日本の強い馬づくりを紹介する。

 協議会は法人化を目指しており、年内にも商社などを加えた全国組織にする予定。小田さんは「輸出の経験を生かしながら、販路開拓に取り組みたい」と話している。(北海道新聞)

荒尾競馬で働く人たち

荒尾競馬で働く人たち

 荒尾競馬には約190人の馬主がおり、この馬主から競走馬を預かり、管理やトレーニングを行うのが15人の調教師。それぞれの調教師の下には従業員として、騎手(14人)と、馬の世話をする厩務員(69人)がいる。競馬組合側は事務員が37人おり、競馬開催日は警備や発売窓口の担当者なども加わる。

「荒尾競馬」出走手当3割カット 馬主側 反発と動/九州

 熊本県荒尾市の荒尾競馬が、レースに出るたびに馬主に支払われる「出走手当」をめぐって揺れている。“震源”は競馬事業を運営する荒尾競馬組合(管理者・前畑淳治荒尾市長)が7月、経営改善策として打ち出した手当の約3割カット。事前協議なしの大幅減額に、馬主や調教師、厩務員などの関係者に反発や動揺が広がる。今月8日には減額された手当が初めて支払われるが、馬主側は減額前との差額分の支払いを求める構えだ。
 
 「1走あたり一律1万5000円の削減の実施に踏み切ることといたしました」。組合は7月23日、馬主会の全会員186人に方針を伝える文書を郵送した。
 
 荒尾競馬は旧三池炭鉱閉山やレジャーの多様化などの影響で入場者が減り続け、累積赤字は約14億円に上る。昨年末には隣町に競艇の場外舟券売り場ができ、売り上げの減少に拍車がかかった。
 
 「競馬存続のための苦肉の策」。前畑市長は出走手当の減額に踏み切った胸の内を明かす。

 ◆全国最低レベル
 
 そもそも出走手当とは何か。組合から馬主に支払われるのは、1―5着に入った場合の賞金と、出走馬すべてが対象となる出走手当の2つが柱。競馬では、売り上げの75%が馬券を買った人たちに払い戻され、残りが競馬場の収入となる。荒尾の場合、賞金と出走手当には収入の半分程度が充てられている。
 
 「馬主から見れば、勝敗に関係のない出走手当は基本給、成功報酬の賞金は歩合給のような性格がある」(地方競馬全国協会)という。
 全国に17ある地方競馬場でみると、1着賞金の最低額は、各競馬場の経営状況などによって9万―80万円と格段の差がある。対して、出走手当は1回につき5万―7万円が相場で、それほど大きな開きはない。
 
 荒尾の1着賞金の最低額は10万円。出走手当は今回の引き下げで3万5000―4万5000円となり、いずれも高知競馬(高知市)に次ぐ全国2番目の低さとなった。九州ではほかに佐賀競馬(佐賀県鳥栖市)があるが、同競馬場の賞金最低額は15万円、出走手当は7万―7万5000円という。

 ◆対立長期化か
 
 「8月だけで4頭も馬がいなくなった」。競馬場に隣接する厩舎団地で11頭を飼う調教師(57)は、出走手当の減額が決まり馬を手放す馬主が増えたと話す。
 
 荒尾競馬全体では、6月末に約350頭いた競走馬は、今は約290頭に減った。ほかの競馬場の厩舎への移籍や殺処分が進んでいるという。
 
 馬主は調教師に預託料を支払って馬を預ける。荒尾では、この預託料を出走手当でまかなっている馬主が多く、手当減額が馬の減少につながっているのだ。
 
 馬主会は8日の手当振込額を確認した上で、組合側に再度減額見直しの交渉を求める方針だが、「荒尾競馬存続にはこれしかない」という組合側には譲歩の気配はなく、双方の対立は膠着状態が続く見通しだ。
 
 手当減額は、馬主からの預託料が主な収入源の調教師と厩務員にとっても、まさに死活問題。それでもある厩務員はこう訴える。「競馬関係者同士が対立していても事態は乗り越えられない。減額分を馬主や調教師、厩務員が痛み分けで負担するなど、荒尾競馬を絶やさないための建設的な話し合いがしたい」 (西日本新聞)

2010年9月2日木曜日

アラブ馬の怪物のゼッケンなど50点 福山競馬が大放出


 福山市営競馬は12日、所属頭数の減少を受けて昨年9月で終了したアラブ馬専用レースで、数々の名馬が着用したゼッケンなど、入手困難なグッズをファンに抽選でプレゼントする。同市千代田町の競馬場総合案内所で、希望する品を受け付ける。

 市営競馬の開設61周年を記念し、「激レア!アラブ・グッズ大放出」と題して実施。「最後のアラブの怪物」と呼ばれ、8月に引退したバクシンオーや、現役の重賞レース勝利馬のホワイトモンスターなどの名が記された紺色のゼッケンのほか、2007年が最後となったアラブ馬の全国交流競走「第7回タマツバキ記念」の際につくられたファン向けの記念の帽子など約50点をプレゼントする予定。

 当日午後3時までに、発売締め切り前の500円以上の馬券を総合案内所に提示し、希望する品を申し込む。その後、抽選を行い、第10レース終了後にグッズを手渡すという。市営競馬事務局は「掘り出しものの貴重なグッズをぜひ手に入れて、往年のアラブ馬たちの活躍を思い起こしてほしい」と話している。(朝日新聞)
【写真】アラブの名馬が重賞レースで着用したゼッケンや記念の帽子などのレアグッズ=福山市千代田町

2010年8月31日火曜日

経営改善、猛暑で苦戦 金沢競馬、売上6%減

 経営改善4年目の金沢競馬が苦戦を強いられている。今年度前期の売得額(実質的な売上額)は前年同期比6・2%減の50億7500万円にとどまった。連日の猛暑で馬が出走を取りやめ、レースの回数が減少したことが不振の一因とみられ、入場者数も同4・8%減の13万6658人と伸び悩んでいる。

 石川県競馬事業局によると、金沢競馬は通常1日11レース開催し、今年度は前期の第11回(8月15〜24日)終了時点で484レースを消化する計画だった。

 しかし、連日の暑さで体調を崩して出走を回避する馬が続出。出走馬の編成を見直した結果、7月9日開幕の第8回以降は1日10レースが続き、前期終了時点の実績は計画を13レース下回る471レースとなった。

 客足も鈍く、入場者の減少に加え、インターネットによる馬券販売も前年同期比8・6%減の約8億7千万円に。1人当たりの馬券購入単価は前年同期比5・6%減の1万9200円と振るわず、全体的に厳しい状態が続いている。

 県競馬事業局は暑さが和らぐ秋以降、1日当たりのレース回数を12回に増やし、年間の計画レース数を達成したい考えで、「魅力あるレース編成で出遅れを取り戻したい」(総務課)としている。(富山新聞)

口蹄疫:がんばろう宮崎 騎手ズボンに応援広告--園田競馬場県騎手会

◇賛同企業を募集

 口蹄疫(こうていえき)被害を受けた宮崎県を応援しようと、園田競馬場(尼崎市)で走る騎手が、「がんばろう宮崎」と書かれたズボンをはいてレースに出場している。趣旨に賛同して寄付する企業を募集しており、応援メッセージとともに企業広告をプリントする。騎手服に企業広告を掲載するのは、全国で初めての取り組みだ。

 同競馬場と県立西脇馬事公苑(西脇市)で働く騎手からなる、県騎手会が始めた。

 同会は今月10日から、苦しい地方競馬の現状を変えようと、騎手ズボンに企業広告をプリント。ホテルや不動産会社など13社から応募があった。

 それを見た宮崎県出身の父を持つ、田中学騎手(36)が「口蹄疫で気を落としている故郷を応援したい」と、応援メッセージの書かれたズボンを提案。同会が寄付を募ってズボンを作り、今月25日から、九州出身の騎手5人が着用している。

 今後は、メッセージとともに広告を出す企業を募集し、騎手ズボンとプリント代を除いた全額を宮崎県などに寄付する。料金は3万円。受け付けは9月23日まで。問い合わせは、県騎手会へメール(h-kisyukai@sonoda-himeji.jp)で。(毎日新聞)

荒尾競馬出走手当削減通告から1ヶ月 在厩馬じわじわ減少


◆ここ2ヶ月で60頭離れ290頭に 厩舎関係者に広がる不安

 荒尾競馬組合が県馬主会に出走手当削減を通告して1カ月。同競馬では、厩舎の所属馬がじわじわと減り始めている。現在の在席馬は約290頭。6月末に比べ60頭近く少なくなった。「次は人がいなくなるのでは」。厩舎関孫者に不安が広がっている。
 荒尾競馬では21日から、第7回主催レースが開かれている。九州産馬による高額レース「霧島賞」があった26日には、1日の売り上げが本年度初めて1億円を突破り関係者の表情も明るかった。
 しかしその背後で、馬の減少は加速している。在厩馬は、1999年の610頭をピークに漸減しているが、ここ数年は350頭前後で推移していた。それが7月末に326頭、今月20日には291頭になり、300頭を割り込んだ。
 「手当の高い競馬場へ移したり、処分したりする馬主が増えたのだろう。馬が減るのは馬主の気持ちが荒尾から離れ始めた証拠」。ある馬主は説明する。 手当削減を伝えて以降、組合と馬主会は対立したまま。「競馬存続のために不可欠な措置」として協力を求める組合に対し、馬主会は「現行通りの支払いを求めていく」と強硬姿勢を崩していない。
  ◇   ◇
 在席馬の減少は、厩舎関係者の生活に直結する。調騎会会長を務める調教師・平山良一さん(62)は「一度離れた馬は二度と戻ってこない。オーナーにお願いはしているが、賃金も手当も低い荒尾に引き留めるのは難しい」とため息をつく。
 平山さんの厩舎でも、既に6頭が姿を消した。
 「これからも馬が減り続けたら、現場はどこまで持ちこたえられるか。真綿で首を絞められているようだ」。
 調教師の下で働く厩務員はさらに深刻だ。69人でつくる厩務員会の渡辺賢一会長(47)は「馬に続いて仲間が減り、いずれ職場がなくなってしまうのではないか。将来への希望が見えない」と話す。
 厩務員には、担当する馬の頭数に応じて手当が支払われる。これまで出走手当引き下げの際には、連動して厩務員手当も削減されてきた。馬が減れば、さらに雇用の不安ものしかかる。
 「ここで耐えれば将来は明るいのか、それとも競馬廃止を見据えての規模縮小なのか。私たちが何よりも願っているのは競馬の存続。組合には強い意欲を見せてほしい」。
 馬主や厩舎関係者が組合に求めているのは、競馬存続へつながる明るい”青写
真”。しかし、競馬業界全の売り上げが落ち込む中での現状打開は容易ではない。 
 同組合は現在、起死回生策としてファンの目線に立ったレース編成を模索中。
 「当たりやすい少数頭から高配当が狙える多数頭まで、荒尾ならではの幅広い番組をそろえたい」と同組合。馬主に対しては、出走機会を増やすことで理解を求める方針だ。
 しかし、馬主の協力が得られなければ、さらなる馬の減少も危惧される。さまざまな懸案を抱えながら、荒尾競馬は正念場の秋を迎える。(熊本日日新聞)
【写真】第7回レースが開催されている荒尾競馬のパドック。馬の減少は、競馬の現場にも影響を与える=荒尾市

2010年8月29日日曜日

写真で振り返る「福山競馬」


 福山競馬場で1980〜90年代にあったレースなどを撮った写真展が28日、福山市千代田町の同競馬場多目的広場「にこにこホール」で始まった。9月26日まで。

 A4判で60枚。ゴール直前の攻防や勝利後の記念撮影などの写真を、開催年とレース名、優勝馬の説明と一緒に並べた。1991年に武豊騎手が騎乗した写真もある。

 市競馬事務局が、競馬場の歴史を振り返ってもらおうと企画した。1973年から通う同市沖野上町の多々隈輝男さん(62)は「80年代の名馬ローゼンホーマなど直接見てきた馬ばかりです」と懐かしんでいた。入場料100円。(中国新聞)

【写真説明】福山競馬の懐かしい写真を見る親子連れ