福山競馬が市民や企業を対象に募集している冠レースが本年度、30に上った。近年は20レース程度で推移していたが、3月末での廃止決定を受け、応募が急増。過去2番目を記録した。19日には「福山けいばよ永遠なれ!」と名付けられたレースもある。
「永遠なれ!」は19日午後2時40分出走の第8レース。広島市東区の公務員小林ひろみさん(43)が命名した。月4回程度、福山競馬場に通う小林さんは「福山競馬が人々の記憶に残ってほしい」と思いを語る。
命名権はファン開拓につなげようと2002年9月に開始。個人は1万円、企業は5万円に相当する記念品を用意し、レース後の表彰式で勝利騎手たちに贈るのが条件だ。1日1レースのみ。年間約70の枠がある。市競馬事務局は今月7日、本年度の応募を締め切った。
過去最高は03年度の43レースで、本年度の30レースは2番目。誕生日や結婚記念日などを祝う名前が多いという。杉原郁充競馬事務局長は「廃止決定後に問い合わせが増えた。レース名でも競馬を楽しんでほしい」と話している。(中国新聞)