最多出走記録の更新を続けている高知競馬(高知市)のダイナブロス(牡(おす)13歳)が、31日にも300戦を達成する。人間でいえば還暦前後で、全国の地方競馬を流れてここまで来たが、今年も1勝を挙げて通算成績は13勝に。運営する高知県競馬組合は「無事是(これ)名馬を地で行く」と大記録にあやかり、元日の来場者先着200人に、ダイナブロスのたてがみを「長寿と健康のお守り」として配る。
ダイナブロスは1998年に新潟競馬でのデビュー後、岩手競馬などに参戦。2003年、所属先だった山形県・上山競馬が廃止となったものの、高知競馬の田中守調教師(41)に引き取られた。中央競馬の名馬・テイエムオペラオーや、負けても走り続けて高知競馬を有名にしたハルウララとは同い年になる。
「天性の頑丈さが取りえ。見た目は5、6歳」(田中調教師)というダイナブロス。目立ったけがはなく、夏場にも大崩れしない。08年11月、地方競馬全国協会に記録が残る1969年以降で最多の267戦を達成。現在も2位の記録(268戦)を引き離す。出走回数の多い地方競馬でも、100戦までが一般的という。
高知競馬も、県の「赤字即廃止」という方針を受け、ナイター開催など経営努力で何とか収支の均衡を保つ。
いつも騎乗する森井美香騎手(25)は「気性はおだやかだが、精神力と負けん気の強さが元気の秘訣(ひけつ)。300戦目は勝たせてあげたい」と話す。
(読売新聞)
2009年12月22日火曜日
2009年12月21日月曜日
福山競馬 赤字脱却疾走できるか
1949年9月に開設された福山市営競馬場(福山市千代田町)は今年、60周年を迎えた。戦後復興期から現在に至るまで、多くのファンに親しまれてきたが、約20億円の累積赤字を抱えるなど、経営を取り巻く環境は厳しい。今年は先行きに不透明感が増した1年となった。
1月2~4日、1年で最も馬券が売れる正月競馬が行われたが、景気悪化の影響などで、売り上げは前年同期比のおよそ1割減となり、厳しいスタートとなった。2008年度の収支は、基金の取り崩しなどで677万円の黒字をなんとか確保したが、09年度上半期(4~9月)は3834万円の赤字となった。9月には、国内で唯一続いていたアラブ馬の単独レースが、ファンらに惜しまれながら幕を閉じた。
厳しい状況を打開しようと、県馬主会は2月、専門家やファンを交えたシンポジウム「福山競馬再生会議」を初めて開催。福山市の景勝地、鞆の浦にゆかりのある幕末の志士・坂本龍馬が生まれた高知市の高知競馬との交流レース「海援隊シリーズ」が5月に開催されるなど、関係者一丸となって活性化に力を入れてきたが、光明はまだ見えない。
市は12月、事業の存廃も含めて議論する、外部の有識者や専門家による「福山市営競馬検討委員会」を10年1月以降に設置する方針を示した。正念場を迎えている福山市営競馬場。来年以降も、疾走を続けることは出来るのだろうか。(読売新聞)
ジョッキー優勝金を積み立てて贈り物 水沢で騎手部会

岩手競馬騎手部会は20日、盛岡市の児童養護施設「和光学園」の子どもたちを水沢競馬場(奥州市)に招き、クリスマスプレゼントを贈呈した。
騎手部会の小林俊彦会長が「レースも見て、競馬場を楽しんでください」とあいさつ。サンタクロース姿や勝負服の騎手10人が、21人の子どもたち一人一人に野球道具やおもちゃなどを贈った。
盛岡市青山小4年宇田詩織さん(9)が「騎手の皆さんも体に気を付けて活躍してください」と述べ、お礼にクリスマスカードを手渡した。
子どもたちは引き続き、サラブレッドの乗馬を体験したり、レースを観戦したりして競馬場の雰囲気を楽しんだ。
岩手競馬では毎年、年間1400レースで優勝した騎手が1レース100円ずつを積み立て、岩手県内の児童養護施設にクリスマスプレゼントを贈っている。(河北新報)
写真=騎手(中央)からプレゼントを渡され、大喜びする子どもたち
崖っぷちホッカイドウ競馬 札幌開催撤退でも厳しい存続「条件」 中編

「札幌撤退」は経費削減の"最後の拠り所"。存続の方策は門別での売上増のみ。
前編で報じたように、239億円の累積赤字を抱えるホッカイドウ競馬は、来年度の単年度収支をゼロにしなければ、廃止を余儀なくされる。
ホッカイドウ競馬は、1992年度から単年度赤字に転落した。バブル崩壊による長引く不況やレジャーの多様化などを要因に、売り上げ減少に歯止めが掛からず、94~01年度までは10~20億円台の単年度赤字が続いた。97年度に門別トレーニングセンターを改装して門別競馬場を開設、98年度から門別開催をスタートさせ、同時に売り上げが低迷していた帯広と岩見沢での開催を撤退した。
累積赤字が100億円を超えた99年度にホッカイドウ競馬の存廃議論が浮上し、道は組織改編やミニ場外馬券場の設置などのコスト削減・発売拡大策を進めてきた。02年度以降は赤字額を縮減させているものの、依然として赤字体質は脱却できず、今年度も含め18年連続で赤字決算となる見込みだ。
道は昨年度で旭川開催を終え、今年度からは開催業務を社団法人「北海道軽種馬振興公社」に委託、経費削減と効率化を図った。さらに発売拡大策として、初期投資や運営経費の負担が少ない民間活用型ミニ場外を道内4カ所に新設した。
経営改善策により、今年度の発売額は札幌・門別開催(計81日間)で、前年比1億5300万円(1.4%)増の115億円4500万円となった。目標額に約2億5000万円(97.9%)足りなかったが、不足分はオフ期間も場外発売所で発売する南関東やばんえい競馬の主催者協力金で賄い、今年度の収支目標(赤字3億円)を達成する見通しだ。
今年度のホッカイドウ競馬は、4~5月に実施された札幌開催(6日間)で、出走馬が集まらずレース数が減少、発売額は計画比11.5%減の7億2100万円にとどまった。
道競馬事業室は「札幌開催に出走馬が集まらなかったのは、主戦を旭川から門別にシフトしたため。例年はオフ期間に門別競馬場をトレセンとして使用しているが、昨年度は門別集約に向けた競馬場の改修工事があり、使用が制限されたため、調教が遅れて札幌開催に間に合わない馬がいた。さらに、これまでは馬産地の門別から札幌、旭川、門別と馬を輸送しながら転戦するのが主流だったが、旭川開催がなくなったことで、門別に照準を合わせて調整する馬が増えた」と説明する。
昨年度の札幌開催(8日間)は1日平均11レースが実施され、1レース平均10頭(計880頭)が出走した。対する今年度は、6日間で1日平均9.2レース、1レース平均9頭(計495頭)と落ち込んだ。1レース当たりの売り上げは前年並みだったものの、計画していた66レースのうち出走馬不足で11レースが組めず、その分の売り上げを失った。
さらなるコスト削減を余儀なくされるホッカイドウ競馬は、来年度、札幌開催から撤退することが確定的だ。今年度限りでの札幌競馬場場外発売の中止も決めており、計2億円の経費削減を見込んでいる。
ただ、経費を2億円を削減できたとしても、来年度の売り上げが今年度並みに終われば、単純計算で1億円の赤字が生じる。今後も大幅に経費を削減できる要素は残っておらず、ホッカイドウ競馬の存続に残された道は、来年度の売り上げアップしかない。以下、後編に続く。(北海道365)
<写真>写真・来年度のホッカイドウ競馬開催中止が濃厚となった札幌競馬場
2009年12月18日金曜日
日高町・門別競馬に白馬が来年デビューへ、活躍期待

競走馬としては極めて珍しい白馬(サラブレット)が来年のホッカイドウ競馬にデビューすることになり、このほど日高町の門別競馬場で純白の姿が披露された。関係者らは新しいアイドルホース誕生への期待を膨らませている。
白馬は埼玉県のヤナギスポーツ所有の「フラッシュリリーの2008」。日高町の山本通則さんが生産した白毛の1歳牝馬。これまで国内で競走馬として登録された白毛は22頭しかおらず、父馬の「ハクホウクン」は中央と地方両競馬を通じて日本で初めて白毛競走馬で勝利を挙げた。
先月24日から同競馬場の米川伸也厩舎(きゅうしゃ)に入厩。現在は来年3月中旬からのデビュー前の能力検査に向けて調教が進められている。米川調教師(57)は「度胸もある。どんどん馬体も良くなってきている。調教中の事故が無く、無事に来年デビューしてほしい」と期待を込めて話している。(室蘭民報)
【写真=来年のホッカイドウ競馬で活躍が期待される白毛の競走馬】
2009年12月17日木曜日
公費投入に批判 帯広競馬場複合施設化説明会

オンブズマンの会 「行政はギャンブルでない」
帯広競馬場の複合施設化で、帯広市は16、17の両日、市商店街振興組合連合会(夷石行夫理事長)の関係者、とかち市民オンブズマンの会(長谷川亮会長)と相次いで会合を開き、事業計画を説明した。中心街関係者は事業計画に一定の理解を示す一方、オンブズマン側からは公費投入や行政執行のあり方について批判が噴出した。(中津川甫、大谷健人)
中心街関係者は好意的意見
市振連関係者への説明会は16日午後6時半から市内の坂本ビルで開かれ、約20人が参加した。出席者からは街なかのにぎわい創出に向けて、計画を好意的に受け止める意見が多かった。
市側は「とかちむら」をコンセプトにした民間会社の事業提案をスライドや模型を使って説明。産直市場、レストラン、物産館などで十勝の魅力を発信し観光名所にする考えを伝えた。商店街側は「(商店街と競馬場の)両方にメリットがでるよう協力したい」などと応じていた。
オンブズマンとの懇談会は17日午前10時、市役所で開かれ、オンブズマン側から10人が出席した。市商工観光部は民間会社への補助として、現時点で想定される2億円程度のほかに金利(2.5%)負担も発生すると説明。特別会計で支出している競馬場賃料1億5000万円のうち、複合施設の借地料は一般会計で負担する考えを説明したが、想定額は明言しなかった。
オンブズマン側からは「あれだけの土地なら最低でも(借地料は年間)1000万円は要求される。競馬の負担を減らすためなら話が全然違う」「(競馬に対し)一般会計から持ち出さないとした市長の方針は撤回するのか」などの懸念が噴出した。総事業費や補助額についても「税金を使う事業でありながら、まちづくり懇談会では説明が一切なかった。行政はギャンブルではない」と述べ、説明不十分の場合は市民訴訟も示唆した。(ばんえい十勝劇場ブログ)
<写真>帯広競馬場の複合施設化で意見交換する市担当者とオンブズマンの会のメンバー
2009年12月16日水曜日
崖っぷちホッカイドウ競馬 札幌開催撤退でも厳しい存続「条件」 前編

すでに経費削減は限界、売り上げ増を達成できなければ、来年度で廃止。
かつては札幌、旭川、帯広、岩見沢の道内4市を転戦、"ジプシー競馬"と揶揄されることもあったホッカイドウ競馬。
道がそのホッカイドウ競馬の存廃を決める来年度からは、"ジプシー競馬"が解消され、日高管内日高町の「門別競馬場」で集中開催させることが確定的だ。
道は昨年3月、08年度以降の3年間で赤字体質を脱却するため「北海道競馬改革ビジョン」を策定した。改革ビジョンには、08年度の赤字額を5億5000万円、09年度は3億円に縮減、10年度にゼロとする数値目標を掲げ、10年度に収支均衡化が図れなかった場合は競馬事業を廃止すると明記した。
道は施設使用料や輸送費などの経費を削減するため、旭川開催を昨年度で終了させた。今年度は札幌(6日間)と門別(全ナイトレース76日間)の2カ所で開催することで、さらに数億円の経費を削減した。また、今年度限りで札幌競馬場の場外発売を終え、来年度からはJRA(日本中央競馬会)に支払っていた賃料や人件費、清掃費など約1億円を削減する。
今月15日には、ホッカイドウ競馬のあり方を考える「北海道地方競馬運営委員会」(委員長・佐藤郁夫札幌大学教授)が開かれ、札幌開催を「現状の深刻さを考えた場合、来年度の休止はやむを得ない」と結論付けた。
ホッカイドウ競馬は1948年、帯広開催を皮切りにスタート。道営競馬として、戦後復興期とともに発展し、53年度には札幌開催が始まった。その後、旭川・岩見沢開催も組み込まれ、ピークの91年度に454億円を売り上げた。初年度から91年度までは、一般会計に総額290億円を繰り入れ、道財政に貢献した。ところが、92年度以降はバブル崩壊による長引く不況やレジャーの多様化などを要因に単年度赤字に転落、08年度の累積赤字は239億円に達した。
累積赤字が100億円を超えた99年度に存廃議論が浮上、前述したように来年度に存続の是非が決まる。以下、中編に続く。(北海道365)
<写真>門別競馬場のナイトレース(写真提供:北海道軽種馬振興公社)
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