笠松競馬場(羽島郡笠松町)の一部地主が運営先の県地方競馬組合に土地の明け渡しなどを求めた控訴審をめぐり、訴えた地主らを含む4組合の全地主に出席を求める地主側主催の「笠松競馬土地所有者懇談会」が21日、同町の町福祉会館で開かれる。地主側は、4組合の全地主の統一和解を和解条件の一つに挙げており、懇談会の行方が注目される。
地主側が3日、4組合の地主117人に懇談会の案内文を発送した。懇談会では、名古屋高裁の和解協議の経緯、和解条件などを説明し、統一和解の参加を呼び掛ける。懇談会の内容を踏まえ、27日には名古屋高裁で和解協議が開かれる。
訴えている地主らは現在50人。2月4日の名古屋高裁の和解協議では、地主側は▽4組合の全地主を同一賃料にする▽4組合の全地主が訴訟に参加し、統一和解する―など3点の条件付きで和解に前向きな姿勢を示した。(岐阜新聞)