笠松競馬を運営する県地方競馬組合議会は5日、総額125億7800万円の新年度一般会計当初予算案を可決した。低迷が続く馬券販売収入は、今年度当初比4億円減の116億円を見込んだ。一方、今年度の収支は黒字になる見通しで、新年度も競馬は継続される。同組合によると、1998年4月にオープンした場外馬券場「シアター恵那」の積立基金約4億5000万円を取り崩した。和解の見通しとなった競馬場を巡る土地明け渡し訴訟で、2006年度までさかのぼり、原告地主に1坪(約3・3平方メートル)当たり年間1200円を支払う地代計約1億900万円(3年分)を予備費として計上した。
また、新年度は採算性を重視するため、日本中央競馬会(JRA)主催の競馬開催日と重なる4~12月の日曜日の開催を中止する。今年の馬券売り上げは5日現在、本場が前年比12%減の約25億円だが、インターネット販売が同30%増の約17億円と伸びている。(読売新聞)