2009年6月6日土曜日
福山競馬、かろうじて黒字
福山市は5日、福山競馬の2008年度決算が677万円の黒字になる見通しを市議会競馬事業特別委員会で明らかにした。施設整備基金から約4700万円を繰り入れ、事業継続の目安である単年度黒字をかろうじて確保した。
市によると、08年度の歳入は約89億6022万円、歳出は約89億5345万円と677万円の黒字となった。08年度の馬券発売収入は約79億9565万円で、07年度の86億7127万円から約6億7千万円の大幅減。1日当たりの売り上げ平均は約9300万円で、前年平均の約1億200万円を下回った。累積赤字は20億1400万円となる見込み。
市は4月、施設整備基金を馬資源の確保に使えるよう条例改正。本年度は約4千万円を取り崩し、主要レースの賞金を増額したり、重賞競走を新設したりするなど、ファン離れを食い止めようとしている。一方で、本年度も売り上げは伸びず、5月末までの1日当たりの売り上げは約8400万円にまで落ち込んでいる。(中国新聞)
【写真説明】福山競馬の2008年度決算が報告された市議会競馬事業特別委員会