北海道は12日の道地方競馬運営委員会で、赤字経営が続き存廃の岐路に立つ道営「ホッカイドウ競馬」について、平成22年度までの収支改善に向けた具体的な運営策を報告した。
道営競馬は昨年10月、旭川から撤退。今年から(1)ナイター設備を整えた門別競馬場(日高町)で9割以上開催する「馬産地競馬」に移行(2)新設した公社に開催業務を全面委託-など、経営合理化を進めている。
委員会では「経費削減が行き過ぎて賞金を抑えることが、出走馬の減少につながっている」「マスコミやファンへの情報発信力が弱い」などの意見や要望が相次いだ。
道営競馬は約239億円の累積赤字(20年度末)を抱え、道が昨年3月に「北海道競馬改革ビジョン」を公表。高橋はるみ知事は存続条件に「段階的に赤字を減らし、22年度までに単年度収支均衡の見通しを得ること」を挙げている。(産経ニュース)