2009年6月14日日曜日

「蹄鉄クッキー」を笠松の名物に 8店で量産へ


 笠松競馬を抱える笠松町の中学生が発案した蹄鉄(ていてつ)形のクッキーを町の名物に―。笠松菓子組合(葛谷徳三組合長)は、今年3月に限定販売した「蹄鉄クッキー」を、14日から町内の菓子製造8店で再び販売する。
 「蹄鉄クッキー」は今年1月、活気あるまちづくりのアイデアを考えてきた笠松中3年生が校内発表会で提案、広江正明町長に認められた。同組合が名鉄笠松駅の情報発信拠点「ふらっと笠松」で限定販売したところ、好評を得たため各店での量産化を検討してきた。
 発案から約5カ月。8店は味と大きさの統一を図るため、これまで材料の配分や焼き加減などの研究を重ね、クッキーが量産できる共通レシピの完成にこぎつけた。葛谷組合長は「(8店には)和菓子店も洋菓子店もいるが、アイデアを結集したクッキーが完成した」と胸を張る。
 クッキーは、蹄鉄の釘穴をイメージして赤と緑の甘いドレンチェリーが置かれており、素朴な風合いにうまくマッチ。縦約10センチ、横約9センチ、厚さ1センチ余りと大きく食べ応えがあるが、価格は一つ120円と抑えた設定。包装に「人生 馬(うま)く行きますように」とのメッセージカードを同封するといった粋な計らいも。
 葛谷組合長は「基本的なレシピに加えて8店それぞれがオリジナリティーを出し、ココア味や抹茶味などレパートリーが増えるのでは」と期待する。
 「ふらっと笠松」だけでなく、販路の拡大も重要な課題。土産用のパック販売や結婚式でのプレゼントなど、組合員らは次のアイデアを結集させている。(岐阜新聞)
<写真>蹄鉄(ていてつ)クッキーを作り意見を交わす笠松菓子組合のメンバー=笠松町下本町、伊住屋本店