2010年5月31日月曜日
白熱、子ども騎手に声援 大町で草競馬大会
2010年5月31日
北アルプスのふもとを競走馬やポニーなどが駆け抜ける「大町市観光草競馬大会」が30日、同市常盤の高瀬川河川敷の特設馬場であった。中央競馬に負けないくらいの白熱したレースに初夏の大北地域がにぎわった。
かつては、同所近くの仏崎観音寺の奉納競馬だったとされ、20年ほど前からは市などでつくる実行委員会が開いている。
レースには、県内や愛知、岐阜県などから約50頭が参戦。体格や種類ごとに分けられた馬は、それぞれ1周500メートルのコースを1~7周して勝敗を競った。
子どもたちが騎手を務めるポニーの部では、途中で走るのをやめて歩いてしまう馬も。また、豪快な砂煙を上げて疾走する競走馬の部では、騎手が落馬したりする場面もあり、詰めかけた大勢の観客らは展開の読めないレースに「がんばれ」と力いっぱい声援を送っていた。(中日新聞)
【写真】中央競馬顔負けの激しいレースを展開する草競馬=大町市常盤で
左目失明の騎手が復活V
レース中の落馬事故で左目を失明した宮川実騎手(28)が30日、復帰4戦目となった高知競馬第4Rで勝利を挙げた。29日、約1年1カ月ぶりにレース復帰したばかり。09年4月26日以来、399日ぶりの復活Vとなった。
宮川騎手は左目失明のハンディを感じさせず、4コーナー手前でマルタカデピュティとともに先頭にたった。拍手の渦の中、後続の追撃を1馬身半おさえ、待ちに待った歓喜のゴールを駆け抜けた。「事故をしてから、本当にみんなから支えられていることを実感している。こんなに早く勝たせてもらったことに感謝してます」と話した。
「一番心配してくれた」(宮川騎手)という、同じ高知競馬騎手の兄浩一は、弟の復活初勝利に「口では言えない苦労を経験してたから」と号泣した。この勝利は今後に向けての第1歩。宮川騎手は「これから先、迷惑をかけることもあるけれど冷静さを失わず、乗るからにはトップを目指したい」と力強く言い切った。(日刊スポーツ)
宮川騎手は左目失明のハンディを感じさせず、4コーナー手前でマルタカデピュティとともに先頭にたった。拍手の渦の中、後続の追撃を1馬身半おさえ、待ちに待った歓喜のゴールを駆け抜けた。「事故をしてから、本当にみんなから支えられていることを実感している。こんなに早く勝たせてもらったことに感謝してます」と話した。
「一番心配してくれた」(宮川騎手)という、同じ高知競馬騎手の兄浩一は、弟の復活初勝利に「口では言えない苦労を経験してたから」と号泣した。この勝利は今後に向けての第1歩。宮川騎手は「これから先、迷惑をかけることもあるけれど冷静さを失わず、乗るからにはトップを目指したい」と力強く言い切った。(日刊スポーツ)
障害者乗馬で生きる力を 元調教助手、支援団体設立
身体的障害を和らげたり、リラックス効果があるという障害者乗馬やホースセラピーの普及を支援する団体「Reins(レインズ)」(事務局・栗東市川辺)がこのほど、栗東市のJRA(日本中央競馬会)栗東トレーニングセンターの元調教助手によって設立された。全国的にも珍しい試みで、調教師ら約10人が協力。「乗馬を通じて障害者を元気にしたい」と活動の広がりに期待している。
元調教助手の福留健一さん(40)=同市川辺。2008年9月、調教中に落馬して、下半身不随になった。その後、障害者乗馬大会などを見て、障害者乗馬の存在を知った。自分も経験して、「二度とできないと思っていた乗馬で、生きる力をもらった。より多くの人に伝えたい」と、普及を支援する団体を4月に立ち上げた。
障害者乗馬では、年齢を重ねたおとなしい馬に障害者が自分に合ったくらなどの馬具を使って乗る。ホースセラピーでは世話などを通して触れ合うことが中心になる。
競走馬は現役を引退して大学や乗馬クラブへ渡り、さらに年を取ったものが障害者乗馬に使われる場合が多い。馬が流通する経路は確立されておらず、行方知れずとなる場合もあり、障害者用の馬は十分に行き渡っていないという。
「Reins」では、馬の流通を把握し、障害者用の馬を必要とするクラブへ運び、インターネットなどで障害者乗馬ができるクラブを紹介することを目指す。福留さんは「将来的には障害者乗馬の魅力を伝えるイベントも企画したい」と活動に熱を込める。(京都新聞)
【写真】障害者が乗馬に親しめるような環境づくりを目指す福留さん(左)=栗東市・JRA栗東トレーニングセンター
2010年5月27日木曜日
落馬で失明…隻眼騎手復帰
“奇跡”のジョッキーが29日、高知競馬に1年1カ月ぶりに帰ってくる。09年5月の落馬事故で左目を失明するハンディを負いながら、懸命のリハビリで同競馬のトップジョッキー宮川実騎手(28)がレースに復帰する。騎手にとって、命とも言える目の片方を失いながらも不屈の闘志で、再び栄光への道を目指す。
ついに復活の時が来た。「これで第1歩が踏み出せそうですね。今はレースで乗れることが本当にうれしいです」。29日の復帰を前に、宮川実騎手は晴れ晴れとした様子で今の思いを口にした。
同騎手はデビュー以来、順調に勝利を重ね、毎年リーディング上位にランクされる高知競馬のトップジョッキーだった。高知競馬を代表するレース、黒船賞(統一G3)では09年、JRAの強豪馬を相手にフサイチバルドルを3着に好走させたほど。国民的アイドルとなった113連敗馬ハルウララにも、03年に1度騎乗経験(4着)がある。
しかし、順風満帆だった騎手生活に悪夢が襲ったのは09年5月2日だった。故障した騎乗馬から落馬した際、左顔面骨折と左目失明の重傷を負った。片方の目を失うと視界が狭まり、距離感もつかみにくくなるなど騎手生命にかかわる大問題。周囲は引退を覚悟した。
しかし、本人は少しも引退は考えていなかった。「(師匠の打越)先生から、以前に片方の目だけで騎乗している騎手がいたことを聞いていた。このままじゃ終われないし、この悔しさ、はがゆさを復帰して晴らすことばかり考えていました」。リハビリと治療を重ね、3カ月後の8月には調教騎乗を再開し、復帰に備え始めた。今月初めにようやく担当医から完治の証明が出されると、騎手免許を発行する地方競馬全国協会(地全協)が立ち会う中、模擬レースに騎乗。レースでの騎乗にも支障なしと判断され、念願の復帰にゴーサインが出た。
1年1カ月ぶりのレースに向け、毎朝の調教にも力が入る。「復帰してからも大変なことは多いし、挫折しそうになることもあるだろうけど、同じような障害を抱えている人の励みになれるように頑張りたいし、また黒船賞のような全国区のレースで乗りたい」。騎手生命の危機を乗り切った不屈の男が29日、騎手人生第2章の幕を開ける。(日刊スポーツ)
ついに復活の時が来た。「これで第1歩が踏み出せそうですね。今はレースで乗れることが本当にうれしいです」。29日の復帰を前に、宮川実騎手は晴れ晴れとした様子で今の思いを口にした。
同騎手はデビュー以来、順調に勝利を重ね、毎年リーディング上位にランクされる高知競馬のトップジョッキーだった。高知競馬を代表するレース、黒船賞(統一G3)では09年、JRAの強豪馬を相手にフサイチバルドルを3着に好走させたほど。国民的アイドルとなった113連敗馬ハルウララにも、03年に1度騎乗経験(4着)がある。
しかし、順風満帆だった騎手生活に悪夢が襲ったのは09年5月2日だった。故障した騎乗馬から落馬した際、左顔面骨折と左目失明の重傷を負った。片方の目を失うと視界が狭まり、距離感もつかみにくくなるなど騎手生命にかかわる大問題。周囲は引退を覚悟した。
しかし、本人は少しも引退は考えていなかった。「(師匠の打越)先生から、以前に片方の目だけで騎乗している騎手がいたことを聞いていた。このままじゃ終われないし、この悔しさ、はがゆさを復帰して晴らすことばかり考えていました」。リハビリと治療を重ね、3カ月後の8月には調教騎乗を再開し、復帰に備え始めた。今月初めにようやく担当医から完治の証明が出されると、騎手免許を発行する地方競馬全国協会(地全協)が立ち会う中、模擬レースに騎乗。レースでの騎乗にも支障なしと判断され、念願の復帰にゴーサインが出た。
1年1カ月ぶりのレースに向け、毎朝の調教にも力が入る。「復帰してからも大変なことは多いし、挫折しそうになることもあるだろうけど、同じような障害を抱えている人の励みになれるように頑張りたいし、また黒船賞のような全国区のレースで乗りたい」。騎手生命の危機を乗り切った不屈の男が29日、騎手人生第2章の幕を開ける。(日刊スポーツ)
2010年5月25日火曜日
公営ギャンブル「見直す」 事業仕分けで枝野刷新相
競輪の振興事業を担う財団法人JKAを取り上げた24日の「事業仕分け」の中で、枝野幸男行政刷新相は「行政刷新会議として公営ギャンブル共通の問題点について方向性を出す」と述べ、競輪だけでなく競馬や競艇などについても制度見直しを検討する考えを示した。
JKAは2008年度、競輪を開催する都道府県・市町村から売上金の約3%にあたる約253億円を受け取り、これらを財源に約193億円を公益法人などに補助した。競輪場の改修や宣伝のため地方自治体に約83億円を還付した。24日の事業仕分けでは、JKAが資金分配を仕切ることに「問題がある」として、「廃止」と結論づけた。
尾立源幸参院議員は、JKAが補助金を支出した129法人のうち85法人の役員計145人が経済産業省など公務員の天下りだと指摘。仕分け人からは「省庁の都合のいい財布」(寺田学衆院議員)との激しい批判が相次いだ。
寺田氏が「経産省OBがJKAのカネが流れている法人を渡り歩き、現在6カ所目だ」と指摘し、尾立氏も「我々の調査では推定3億円を受け取っている」と追及。法人・経産省側は「統合したので五つ」と返答し、会場から失笑がもれる場面もあった。
競輪は、売り上げの一部を社会還元に使うことを条件に都道府県・市町村に実施が認められている。JKAは、日本自転車振興会と日本小型自動車振興会の業務を継承し、競輪やオートレースなどの振興を目的に08年4月に発足した。
枝野氏は、公営ギャンブルの資金が天下り法人に流れ込む構図は競輪に限らないと見ており、「従来の配分の仕方は問題だ」と強調した。(朝日新聞)
2010年5月16日日曜日
岩手競馬、鈍足スタート 水沢不振ズシリ
今季の岩手競馬の盛岡競馬場(盛岡市新庄)での開催が15日、始まった。「収支均衡が達成できなければ廃止」の原則があるが、10日までの水沢競馬場(奥州市水沢区)での開催の売り上げが計画額を下回るなど、苦しい出だしとなっている。
●ネットは好調
好天に恵まれたこの日、午前10時の開場時には約1200人が並んだ。それでも、入場者数は3442人で昨年の開幕日より799人少なかった。勝馬投票券の発売総額は1億1423万円で、前年比11・5%減だった。
県競馬組合によると、4月3日~5月10日にあった水沢競馬(18日間)の売り上げは27億6900万円で、計画額の29億6500万円を6・6%下回った。
内訳は「自場販売」が17億5600万円(計画額比マイナス10・6%)、他の地方競馬場などで販売する「広域委託発売」は5億9200万円(同マイナス0・5%)、「インターネット発売」は4億2100万円(同プラス3・6%)だった。
自場販売は大型連休中の客足が鈍かったことが影響したとみられるという。計画額を上回ったのは、インターネット発売だけ。同組合の担当者は「入場減に加え、今の経済状況が影響して客単価も下がっている」と話した。
オープンセレモニーに訪れた達増拓也知事は「盛岡のオープンで勢いを付けたい」と話した。
●5重単伸びず
唯一の良い材料のインターネット発売だが、4月から導入した「5重勝単勝式・ランダム方式」の売り上げは伸びていない。
指定された5レースの勝ち馬がすべて当たると払い戻しを受けられるという方式。岩手が導入している「ランダム方式」とは、勝ち馬を自分で選ぶのではなく、コンピューターが勝手に選ぶもの。サッカーくじtotoの「BIG」と同様の方式で、キャリーオーバーが続けば、最高で2億円がもらえる。
それが、水沢開催での売り上げは656万8200円にとどまった。担当者は「もう少し売れると思っていたが」と話す。
達増知事はこの日、「今季は広報も強化している」と話したが、「5重単」はネットでしか販売しないこともあり広報もネットにほぼ限られ、認知度が低い。盛岡市の30代女性は「何かきっかけがある時に競馬場にくるが、宣伝がなくてどんなことをやっているのか分からない。5重単をやっているなんて知らなかった」と話す。
この日の「5重単」の売り上げは、10万2500円で、当たりは出なかった。16日へのキャリーオーバーは約26万4千円で、「2億円」にはほど遠い。
岩手競馬での最高の配当額は、1口(100円)あたり128万8千円。同じ馬券を発売している帯広競馬場(北海道)では1口1千万円を超えた当たりが出たことと比べても、「魅力」は少ない。
八戸市からきた競馬歴20年以上の会社経営男性(60)は「実際に馬を見たいから、ネットではやらない。でも岩手では良い馬がなかなか出てこないし、場所も遠い」。市街地から車で20分以上かかる山の中にある立地も、足かせとなっている。
●計画額は強気
馬券発売額が伸び悩んでいた岩手競馬は2007年、県議会で存廃論議が持ち上がった。一時は増田寛也知事(当時)が廃止を打ち出したが、県や盛岡市などが県競馬組合へ330億円を融資する案を県議会が1票差で可決、「収支均衡」を条件に存続が決まった。
その後、発売額が計画額を下回っても、賞金や事務経費などを削ることで、黒字をかろうじて達成してきた。
08年には、馬券の発売やファンサービスなどの民間委託を試みたが、条件が合わずに断念した。
今年度の年間売り上げ計画額は、昨年度実績を約2億5千万円上回る209億7千万円としている。
かつてはスイフトセイダイやトウケイニセイといった有名な実力馬がいたが、最近は額にハートの白斑があるトレジャースマイルが話題になったぐらいだ。(朝日新聞)
2010年5月13日木曜日
名古屋競馬場、黒字5年連続も激減 2009年度収支
経営不振から一時は存廃論議が持ち上がった名古屋競馬場(名古屋市港区)の2009年度収支が5年連続で黒字となることが分かった。ただ、黒字額は08年度の1億6500万円から200万円へと激減し、いわば“写真判定”の黒字。経営する県競馬組合担当者は「客単価が回復しない限り10年度も厳しい」と話しており、経費削減のための組合議会議員の報酬引き下げ論議が加速しそうだ。
09年度の馬券売上総額は前年度比4・8%増の194億5400万円。地方競馬最大のレース「JBC競走」の開催で売上額は増えたが、同レースに見合ったPR経費や賞金もかさんだ上、不況で全体の客単価が同6・4%減と下がったのが響いた。
売り上げの中身でも、来場者による本場売り上げが同8・9%減だった一方、電話・ネット投票の売り上げが同28・4%増になるなど、利幅の薄い売り上げが増えている。
このため、09年度の実質収支は8000万円ほどの「赤字」に陥っており、組合の財政調整基金から同額を取り崩すことで収支均衡を確保した。ただし、同基金の残高も2200万円まで減るため、10年度はさらに綱渡りの運営を迫られる。
名古屋競馬は04年度まで13年連続で赤字を計上し、存廃論議が浮上。05年度から再建計画が実施され、同年度から連続単年度黒字を計上中だが、累積債務は約37億円に上り、抜本的経営改善にはほど遠い。
一方、組合議決機関の組合議会の議員(県議、名古屋、豊明両市議で構成)には年3日の出席で年間54万~37万2000円の報酬に加え、出席1日当たり9500円の費用弁償を支出。組合には年間で700万円以上の負担となっている。
このため、09年度には一部議員から「報酬を見直さなくてよいのか」と引き下げ提案の声も上がったが、既得権益を主張する議員が続出し、頓挫している。今回、さらに厳しい経営状況が判明したため、報酬引き下げ論議が再燃することは確実で、今月中旬にも組合議員らによる報酬検討委員会が開かれる。(中日新聞)
09年度の馬券売上総額は前年度比4・8%増の194億5400万円。地方競馬最大のレース「JBC競走」の開催で売上額は増えたが、同レースに見合ったPR経費や賞金もかさんだ上、不況で全体の客単価が同6・4%減と下がったのが響いた。
売り上げの中身でも、来場者による本場売り上げが同8・9%減だった一方、電話・ネット投票の売り上げが同28・4%増になるなど、利幅の薄い売り上げが増えている。
このため、09年度の実質収支は8000万円ほどの「赤字」に陥っており、組合の財政調整基金から同額を取り崩すことで収支均衡を確保した。ただし、同基金の残高も2200万円まで減るため、10年度はさらに綱渡りの運営を迫られる。
名古屋競馬は04年度まで13年連続で赤字を計上し、存廃論議が浮上。05年度から再建計画が実施され、同年度から連続単年度黒字を計上中だが、累積債務は約37億円に上り、抜本的経営改善にはほど遠い。
一方、組合議決機関の組合議会の議員(県議、名古屋、豊明両市議で構成)には年3日の出席で年間54万~37万2000円の報酬に加え、出席1日当たり9500円の費用弁償を支出。組合には年間で700万円以上の負担となっている。
このため、09年度には一部議員から「報酬を見直さなくてよいのか」と引き下げ提案の声も上がったが、既得権益を主張する議員が続出し、頓挫している。今回、さらに厳しい経営状況が判明したため、報酬引き下げ論議が再燃することは確実で、今月中旬にも組合議員らによる報酬検討委員会が開かれる。(中日新聞)
2010年5月12日水曜日
子どもにポニー教室 金沢競馬のファン開拓へ
金沢競馬場の調教師らが11日までに、「金沢ちびうま団」を結成した。新たなファン 層を獲得し、家族で楽しめる競馬場づくりにつなげる狙いで、ボランティアで子どもたち 対象のポニーの触れ合い教室や乗馬体験会などを開催。同競馬場は存続に向けて経営改善 を進めており、調教師らは「自分たちで金沢競馬を盛り上げよう」と意気込んでいる。
金沢ちびうま団は、競走馬を世話する調教師や装蹄(そうてい)師、獣医師、厩務(き ゅうむ)員ら20人が所属。いずれも金沢競馬場に長年勤める「生え抜き」の有志たちで 、活性化に一役買いたいと昨年10月に組織した。
ポニー7頭を団で飼育することとし、3月には馬場小でポニーとの触れ合い教室を初め て開き、乗馬体験やミニ競馬などを楽しんだ児童からは「今度は競馬場に馬を見に行きた い」と大好評だったという。
今月5日には、最終レース後、本馬場でポニーレースを開催した。団員によると、ポニ ー4頭が競走馬並みに熱戦を繰り広げ、大勢の家族連れの歓声で会場は重賞レースのよう に沸き返ったという。
県競馬事業局によると、金沢競馬は2007、08年度と黒字が続いたが、09年度は 黒字が困難とみられている。1人当たりの馬券購入額は少なく、新規ファンの獲得が必要 だという。
ちびうま団は6月に岸川町の花園保育所を訪れるほか、要望があれば無料で出張する方 針で、団長で金沢競馬場装蹄師会長の辻修さんは「親近感のわくポニーで家族連れに金沢 競馬をアピールし、多くの人を呼び込みたい」と話した。(富山新聞)
【写真】新たなファン獲得を目指す「金沢ちびうま団」の団員=金沢競馬場
2010年5月11日火曜日
天才騎手が息子と凱旋 高知競馬場で記念レース
かつて天才ジョッキーとうたわれ、レース中の落馬事故で引退した高知県出身の福永洋一さん(61)と、長男で日本中央競馬会(JRA)の騎手祐一さん(33)が10日、高知市の高知競馬場に登場した。
2人は、洋一さんの功績をたたえて創設され、この日レースが行われた「第1回福永洋一記念」の表彰式のプレゼンターを務めた。洋一さんが姿を見せると、会場からは「洋一」「待ってたぞ」などと歓声がわき、大きな拍手に包まれた。
祐一さんは「こんなにも早く記念レースができるとは思わなかった。本当にありがたい」と、涙を浮かべながら話した。
1968年にデビューした洋一さんは、変幻自在の騎乗で9年連続でJRA年間最多勝騎手に輝いたが、79年の落馬事故で大けがを負い、引退に追い込まれた。
祐一さんは96年初騎乗。父親も成し遂げていない通算千勝を達成した、JRAトップジョッキーの一人。
昨年夏、イベントで高知競馬場を訪れた祐一さんが記念レースを提案し、高知県競馬組合が通年ナイター競馬「夜さ恋ナイター」での開催を決めた。(NEWS47)
2010年5月2日日曜日
福山競馬基金、2年後にも底
福山市は、福山競馬の2010~14年度の収支見通しをまとめた。現在7億円余りある基金は最短で2年後には底をつき、赤字に陥ると推計した。市役所で4月30日夜開いた市営競馬検討委員会(吉原龍介委員長)で明らかにした。
市によると、売り上げが18年連続で前年度割れしていることを踏まえ、2~4%の収入減を見込んで施設整備等基金(08年度末で7億1800万円)の残高を算出した。売り上げが2%減で推移すれば、残高は12年度に6900万円のマイナスになる。減額幅が3%では1億800万円、4%では1億3700万円の不足を見込む。
空調や音声など緊急に更新が必要な13設備に支出を絞った場合でも、3%以上の収入減が続けば13年度で基金はなくなる見通し。耐震基準を満たしていないスタンドや故障寸前の大型ビジョンなど大規模改修は「現実的でない」として推計からは外している。(中国新聞)
【写真説明】福山競馬の存廃を議論する委員たち
2010年5月1日土曜日
馬券売り場、浜松中心街に開設公算大 住民の多数が賛同
日本中央競馬会(JRA)が浜松市中心街の「かじ町プラザ」に開設を検討している有料定員制の場外馬券売り場について、地元の鍛冶町自治会(千田純一会長)は30日午後、住民説明会を開いた。出席した住民の多くが、開設に賛同した。周辺の自治会や商店街も同意の意向を示しており、これで開設の前提条件が整ったことになる。
千田会長によると、説明会には、25人の住民が参加した。風紀上の影響を懸念する声もあったが、多数の住民が、鍛冶町自治会の評議委員会で場外馬券売り場の開設に同意した結果を重視。「中心街活性化のために」と開設に賛同する意見が多かったという。
JRA側は鍛冶町のほか、千歳町など周辺自治会からも同意を得たとしており、開設の公算が大きくなっている。
JRAを所管する農林水産省によると、場外馬券売り場を開設する条件として「地域社会との調整が十分に行われていることが必要不可欠」としている。(中日新聞)
千田会長によると、説明会には、25人の住民が参加した。風紀上の影響を懸念する声もあったが、多数の住民が、鍛冶町自治会の評議委員会で場外馬券売り場の開設に同意した結果を重視。「中心街活性化のために」と開設に賛同する意見が多かったという。
JRA側は鍛冶町のほか、千歳町など周辺自治会からも同意を得たとしており、開設の公算が大きくなっている。
JRAを所管する農林水産省によると、場外馬券売り場を開設する条件として「地域社会との調整が十分に行われていることが必要不可欠」としている。(中日新聞)
高知競馬馬主会が〝分裂〟 経営不満14人脱会
高知競馬が馬場の外で迷走している。馬主の互助組織「高知県馬主協会」から14人の馬主が先月、脱会。「出走させられるのは協会所属の馬主だけ」という〝慣例〟を理由に、高知県競馬組合が脱会馬主からの出走申し込みを受理せず、1日以降、30頭余りの馬が出走できなくなっている。「協会に属する意義を見いだしにくい」などとする脱会馬主側は、組合を提訴することも検討中で、高知競馬の運営に少なからぬダメージを与えそうだ。(高知新聞)
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