2010年5月11日火曜日
天才騎手が息子と凱旋 高知競馬場で記念レース
かつて天才ジョッキーとうたわれ、レース中の落馬事故で引退した高知県出身の福永洋一さん(61)と、長男で日本中央競馬会(JRA)の騎手祐一さん(33)が10日、高知市の高知競馬場に登場した。
2人は、洋一さんの功績をたたえて創設され、この日レースが行われた「第1回福永洋一記念」の表彰式のプレゼンターを務めた。洋一さんが姿を見せると、会場からは「洋一」「待ってたぞ」などと歓声がわき、大きな拍手に包まれた。
祐一さんは「こんなにも早く記念レースができるとは思わなかった。本当にありがたい」と、涙を浮かべながら話した。
1968年にデビューした洋一さんは、変幻自在の騎乗で9年連続でJRA年間最多勝騎手に輝いたが、79年の落馬事故で大けがを負い、引退に追い込まれた。
祐一さんは96年初騎乗。父親も成し遂げていない通算千勝を達成した、JRAトップジョッキーの一人。
昨年夏、イベントで高知競馬場を訪れた祐一さんが記念レースを提案し、高知県競馬組合が通年ナイター競馬「夜さ恋ナイター」での開催を決めた。(NEWS47)