笠松競馬(羽島郡笠松町)を管理運営する県地方競馬組合の定例議会が11日、県議会棟であり、総額114億3666万円の2013年度一般会計当初予算案など3議案を可決した。総額は12年度当初より2.8%減り、馬券の発売収入の減少を見込んで過去最少規模とした。歳出削減のため馬主や騎手らに支払う賞金・手当総額の15%削減を継続。組合の一般職の給料の6~12%カットも続ける。
13年度は12年度と同じ95日間、計980レースを開催する予定。歳入では、馬券収入は収益率の高い本場などでの売り上げ減少などを予想して、12年度当初比2億3800万円(2.2%)減の107億5500万円。ただ、このうち、日本中央競馬会(JRA)のインターネット投票会員への発売については12年度の実績より約2億円増の3億7800万円を見込んだ。発売日数が12年度の16日間から42日間に増え、基幹レースのオグリキャップ記念(4月)やプリンセス特別(11月)も発売できるため。
歳出ではJRA会員へのネット発売を伸ばすための共同広報経費を計上。新たに全国のスポーツ紙などで対象レース出走馬の詳細情報を提供したりBSデジタル放送の競馬専門チャンネルでレースを放映する。支払いが猶予されてきた地方競馬全国協会に納める交付金3183万円も上乗せ計上。同規模の支払いが10年間続く予定。(岐阜新聞)