2014年3月8日土曜日

馬券の払戻率、他県よりお得に 園田、姫路競馬場

園田(兵庫県尼崎市)、姫路競馬場(姫路市)を主催する兵庫県競馬組合は7日までに、これまで一律75%だった勝馬投票券の的中者への払戻率を、4月1日から投票方法ごとに変更する、と発表した。 
 的中率の高い投票方法の払戻率は高くし、低いものは下げた。一方で、順不同で1・2着を当てる「馬連」など4種類は、他県の公営競馬より高く設定。全国の馬券が電話で購入できる投票者にもアピールし、売り上げ増の切り札にしたい考えだ。 
 競馬法の一部改正で、地方競馬の払戻率が70~80%で自由に設定できるようになったことを受けての措置。 
 同組合は▽単、複勝80%▽枠連、馬連、ワイド77・5%▽馬単、3連複75%▽3連単72・5%▽5重勝70%‐と、6月から変更する日本中央競馬会(JRA)と同率とした。 
 これまでに変更を発表したのは兵庫を含め全国9組合。兵庫県は単、複勝などは他の8組合と同じだが、馬連、枠連、ワイド、3連複の4種類は2・5%上回る率に設定した。 
 兵庫県競馬組合の米澤康隆副管理者は「払戻率の魅力で、競艇などにも負けないよう購買意欲を刺激したい」と話している。(神戸新聞)

2014年3月7日金曜日

変わる払戻率 馬券新時代

 日本中央競馬会(JRA)と地方競馬の各主催者はこのほど、新しい馬券の払戻率を発表した。
 2012年6月に競馬法が改正され、主催者は馬券の種類ごとに払戻率を決められるようになった。現行の方式はどの種類の馬券の払戻率も同じ計算式を使って算出されており、おおよそ75%だった。新しい払戻率は地方競馬で4月から、JRAで6月から適用される。
 地方・大井競馬では4月20日から新しい払戻率を導入する。単勝と複勝は80%、枠複(枠連)、枠単、馬複(馬連)、馬単、ワイドは75%、3連複と3連単は72・5%と3段階に分ける。
JRAは単勝と複勝が80%、枠連、馬連、ワイドが77・5%、馬単と3連複が75%、3連単が72・5%、そしてWIN5が70%と5段階にする。JRAの試算によると、オルフェーヴルが圧勝した昨年の有馬記念ではWIN5を除く8種類の馬券のうち4種類で配当が増えた。
 複勝など当たりやすい馬券は払戻率がよくなり、3連単のように的中率の低い馬券は払戻率が下がる傾向だ。馬券の種類選びも大事になる。(朝日新聞)

2014年3月5日水曜日

佐賀競馬 ネット活用で業績快走 JRAファン取り込み

■九州唯一の地方競馬
 赤字経営に苦しむ全国の地方競馬が、日本中央競馬会(JRA)のネット投票システム「I−PAT(アイパット)」を活用して収支改善を進めている。九州で唯一残った佐賀競馬場(佐賀県鳥栖市)も、買えるアイパットによる馬券販売を平成24年11月に始めたところ、売上金前年比3割増を達成した。関係者は「あと1年で累積赤字も吹き飛ばせそうだ」と鼻息も荒い。
                   ◇
 今月1日、佐賀競馬場。出走馬がゲートに入ると静寂が包むが、それもつかの間。出走と同時に観客から歓声が上がり、ゴールの瞬間、最高潮に達した。
 「母ちゃんに土産でも買ってやるよ」。レース前、競馬新聞をにらみつけていた自営業の男性(66)は笑いながら、馬券を示した。
 スタンド最前列には人が集まり、情報交換する。福岡県久留米市の飲食店経営の男性(66)は「みんな仕事も住まいもバラバラだけど、すぐに打ち解けるよ。交流を図るんが一番の楽しみ」と語った。
 だが、競馬ファンにとって居心地のよい場所は、存続の危機に瀕(ひん)している。
 佐賀競馬の年間入場者数は最盛期の昭和49年度に104万5千人を記録したが24年度は32万5千人まで激減した。売上金も平成3年度の360億円から24年度は105億円に落ち込む。
 佐賀競馬は調教師や騎手、厩務(きゅうむ)員ら約千人がいる。生き残りをかけて、職員給与の削減、騎手や馬主への賞金カットなどを進めたが、焼け石に水だった。運営する佐賀県競馬組合は、平成24年度末時点で2億9500万円の累積赤字を抱える。
 苦境は佐賀に限った話ではない。
 地方競馬全国協会(東京)によると、昭和37年に35カ所を数えた地方競馬場は、平成13年以降に14カ所が閉鎖した。地方競馬の24年度売上高は計3326億円。3年度(9862億円)の3分の1にまで落ち込んだ。九州でも平成23年末に荒尾競馬場(熊本県)が83年の歴史を閉じ、残るは佐賀だけとなった。
 地方競馬は戦災の復興財源を賄う目的で始まった。自治体に経営を認める地方競馬法が昭和21年に施行され、別名「財政競馬」と呼ばれる。
 しかし、経営難に伴い、佐賀競馬から自治体への配分金は平成9年を最後に途絶えた。
 ファンの高齢化、レジャー多様化による売り上げ減−。存在意義が改めて問われる事態に、全国の地方競馬場はJRAと交渉し、平成24年10月、JRAのネット投票システム、アイパットに加わった。JRAのネット会員約300万人に、地方競馬の馬券発売が可能となった。
 佐賀競馬場も24年11月に導入。営業時間も延長して、JRAの最終レース後の時間帯を狙った「薄暮競馬」を始めた。
 競馬場に行かなくても馬券が買えるアイパットの導入効果はすぐに表れた。25年度の売上金は、昨年10月までで前年同期比33%増となった。
 アイパットによる知名度向上が奏功し、佐賀を含めた地方競馬が独自運用していたネット投票の売り上げも5割伸びた。この結果、佐賀競馬の売上金の1割に満たなかったネット経由の収入は、25年度は4割を占めるまでになった。
 ただ、存続の危機が去ったわけではない。
 佐賀競馬に所属する競走馬は500頭。魅力あるレースを構成する最低ラインの800頭に遠く及ばない。荒尾競馬場が閉鎖され、他の競馬場との交流も難しくなった。他の競馬場への人気馬の流出も相次ぐ。
 「JRAに比べたらエキサイティングなレースはない。予想は簡単、配当も安い。ネット投票もすぐに飽きられるんじゃない?」
 観客席の男性客は辛辣(しんらつ)だ。この声の通り、佐賀競馬の入場者数は開催日平均3千人と微減傾向が続く。また、作業服姿の男性が目立ち、若者や女性の取り込みに成功しているとはいいがたい。
 組合はネットで稼いだ利益を、トイレ洋式化や高齢者向けエレベーター設置など老朽化した施設の改修にあてる。設備を整え、若年層の取り込みを図る。
 佐賀県競馬組合の江崎保夫次長は「今までの地方競馬は『おらが町の競馬場』という立場で、互いの競争意識は薄かった。アイパット導入により、中央競馬だけでなく、地方競馬同士もお客の選択にさらされることになった。レースをはじめ質の向上に努め、他の地方競馬場との差別化を図りたい」と語った。
 サークルの仲間に誘われて初めて訪れた西南学院大学4年、内山里佳さん(22)は「競馬と聞くと怖かったけど、昭和な雰囲気が良かった」と笑顔で競馬場を後にした。

 地方競馬存続は、従来のファンを大事にするとともに、新たな顧客層の獲得が急務だ。目の前で馬が走る。馬にはそれぞれ個性がある。競馬本来の魅力をさらに磨き上げ、新規ファンを呼び込み、リピーターとする工夫が欠かせない。(MSN産経ニュース)

【写真】佐賀競馬場を疾走する競走馬。入場者数は伸び悩むが、ネット投票の導入で売上金は増加している

2014年3月1日土曜日

笠松競馬でJRA馬券 年内にも購入可能に

県地方競馬組合は今年中にも、笠松競馬場で日本中央競馬会(JRA)の馬券が購入できるシステムを導入する方針を固めたことが28日、分かった。ファンの多いJRAの馬券を発売することで、手数料収入などによる収益増を見込む。3日の同組合定例議会に関連予算案を提出する。
 同競馬場以外の地方競馬では、既にJRAの馬券が購入できる。組合はシステムの導入には、数億円の費用が必要なため、慎重に検討を進めてきた。馬券売り上げの手数料収入に加え、波及効果として、同競馬場が発売する、JRAと同じ土、日祝日開催の他の地方競馬の馬券発売の伸びも期待している。
 本年度から導入した名古屋競馬場では、JRAの馬券が購入できるようになったことに伴う収益は、当初の想定を約1億円上回る見込みという。
来月から馬券払戻率を変更 単勝と複勝は80%
 笠松競馬場を運営する県地方競馬組合は28日、勝ち馬投票券の払戻率を4月から変更する、と発表した。売り上げの減少が続く地方競馬の払戻率を、70~80%の範囲で柔軟に設定できるように見直した改正競馬法の4月の施行を受けて、変更する。
 全国の競馬場で約75%だった払戻率を主催者が単勝や複勝、三連単など賭式ごとに定められるようになり、魅力ある馬券販売が可能になる。
 県地方競馬組合では単勝、複勝は80・0%に引き上げ、三連単、三連複は72・5%、五重勝は70・0%に引き下げた。ほかにワイドなど四つの賭式は75・0%とする。
 2009年度から実質単年度収支が4年連続で赤字の同組合では、経営改善策の一つと期待する。
 組合管理者の広江正明笠松町長は「払戻率の変更で経営の安定につなげるとともに、ファンに楽しんでもらえるよう努力していきたい」と話した。 
 同組合は、新払戻率を4月7日開催のレースから適用する。(岐阜新聞)