園田(兵庫県尼崎市)、姫路競馬場(姫路市)を主催する兵庫県競馬組合は7日までに、これまで一律75%だった勝馬投票券の的中者への払戻率を、4月1日から投票方法ごとに変更する、と発表した。
的中率の高い投票方法の払戻率は高くし、低いものは下げた。一方で、順不同で1・2着を当てる「馬連」など4種類は、他県の公営競馬より高く設定。全国の馬券が電話で購入できる投票者にもアピールし、売り上げ増の切り札にしたい考えだ。
競馬法の一部改正で、地方競馬の払戻率が70~80%で自由に設定できるようになったことを受けての措置。
同組合は▽単、複勝80%▽枠連、馬連、ワイド77・5%▽馬単、3連複75%▽3連単72・5%▽5重勝70%‐と、6月から変更する日本中央競馬会(JRA)と同率とした。
これまでに変更を発表したのは兵庫を含め全国9組合。兵庫県は単、複勝などは他の8組合と同じだが、馬連、枠連、ワイド、3連複の4種類は2・5%上回る率に設定した。
兵庫県競馬組合の米澤康隆副管理者は「払戻率の魅力で、競艇などにも負けないよう購買意欲を刺激したい」と話している。(神戸新聞)