2009年10月10日土曜日

笠松競馬場が高山に「ミニ場外」建設計画

 笠松競馬場(羽島郡笠松町)を運営する県地方競馬組合が、高山市匠ケ丘町に直営の場外馬券売り場の建設を計画していることが分かった。同組合は本年度中の開設を目標に地元と協議している。

 同組合の資料によると、通称「ミニ場外」と呼ばれる小規模な売り場を計画しており、予定地は同町の工業団地の一角で、倉庫として使用されている建物を利用。敷地約6500平方メートル、うち建物は鉄骨平屋約1千平方メートルで自動発券・支払機を3台を設置。同競馬のほか、名古屋や広域場外の馬券を販売する。

 駐車場約200台分を計画。1日当たりの来場者100~150人、年間の売り上げ約4億円を見込んでおり、その0・5%を同市に交付するなどとしている。

 設置には、地元町内会と市の同意が必要。今年7月から市などへ申し入れ、今月6日に一部の地元説明会を開いた。同組合管理者の広江正明笠松町長は「まずは地元の理解が第一。設置に向け十分説明をしていく」としている。

 設置予定場所のある高山市新宮地区連合町内会は、町内会長会議で反対の意向を確認。上清水信男会長は「観光地・飛騨高山のイメージ、学校が近いという教育、道が狭いための交通安全など、さまざまな面から設置は受け入れられない」としている。 (岐阜新聞)