高齢客帰り 場内は3割減
高知市の高知競馬で行っている全国初の通年ナイターレース「夜(よ)さ恋(こい)ナイター」によって、電話やインターネットでの馬券の売り上げが前年の3倍に増えていることが、県競馬対策課のまとめで分かった。ナイターを行っている競馬場が全国的に珍しいため。場内販売所の売り上げは3割減ったものの、売り上げ全体では4割近く増えており、同課は「これまで通りのやり方ではだめ。冬場のナイターは全国唯一になるので、さらにPRをしていきたい」と意気込んでいる。
ナイターが始まった7月24日から9月27日までを集計。電話とインターネットによる売り上げは1日平均で約2400万円で、ナイターがなかった前年同期(約800万円)の3倍となった。
ただ、場内販売所での売り上げは約1800万円で、前年同期より3割減った。開催時間が夜にずれ込み、来場者の主力だった高齢の客が途中で帰るケースが増えたためと見られる。
一方、4月から10月10日までの高知競馬で開催した分の売り上げ(一部推計額)は21億8300万円で、年度当初計画の82%にとどまった。
ナイター設備は18基の照明を新設するなど約1億5000万円かけて整備。半額は地方競馬全国協会の補助を充てる。(読売新聞)