2010年2月17日水曜日
10年度、209億円見込む 岩手競馬売り上げ
県競馬組合(管理者・達増知事)は、2010年度事業計画案で今季より約3億円多い209億円の売り上げを見込んでいることが16日、分かった。インターネット発売や他主催者との連携強化で全国のファンを呼び込みたい考えだが、売り上げは8年連続で減少しており、計画通り実行できるかは不透明だ。事業計画案を盛り込んだ10年度予算案は、17日の競馬組合議会でも論議を呼びそうだ。
盛岡、水沢両競馬場などの10年度の自場発売は130億円と今季より約4億円低く見積もった。一方、岩手競馬のレースを他県で販売する広域委託発売は、金沢、名古屋、笠松の3競馬で販売レース数の増加が見込まれるため50億円、複数レースの勝ち馬を予想する重勝式勝馬投票券を新たに導入するネット発売は29億円と、今季より計7億円程度多く見込んだ。
提携事業者に手数料を支払うネット発売と広域委託発売は、自場発売に比べ収益率が低く、計画通り売り上げが伸びても競馬組合の総利益は今季を下回る見通しだ。(岩手日報)