2010年7月7日水曜日
収支均衡 3億円不足~県競馬組合運営協 今季初のコスト調整決定
2010年度の第2回県競馬組合運営協議会は6日、盛岡市の盛岡競馬場で開かれた。今年度第1期(4月3日~6月7日)における岩手競馬の売り上げは、計画達成率92・5%の約45億円。単年度の収支均衡には3億円余りの不足が生じる見通しとなったため、競争関係費など約2億5000万円を削減する今季初のコスト調整を決めた。
同組合を構成する県や盛岡、奥州両市の関係者と馬主会の代表らによる委員7人(代理含む)が出席。事務局側の説明を踏まえ、第1期の収支実績と年間の収支見通し、今後の取り組みなどについて協議した。
説明によると、岩手競馬発売収入で見た第1期の計画額48億6300万円に対する実績額は44億9800万円。桜の見ごろが重なった5月の大型連休期間の不振などを背景に、計画額と実績額に3億6500万円の差が生じている。
これにより、当初計画通り単年度の収支均衡を達成するには3億1000万円程度不足する見通しとなった。このため助成金の確保や基金取り崩しなどで収入増を図るとともに、競争関係費で約3500万円、事業運営費で約2億1200万円を削減するとした。
今季初のコスト調整について、高前田寿幸同組合副管理者は「長引く不況の影響で非常に売り上げが厳しい。今回検討したコスト調整で収支均衡を達成したい」と話している。(岩手日日新聞)
【写真】今季初のコスト調整を決めた第2回県競馬組合運営協