荒尾競馬組合(管理者・前畑淳治荒尾市長)は、出走馬の馬主に払う「出走手当」を8月21日から1頭当たり1万5000円引き下げることを県馬主会(末藤惇会長、約180人)に提示した。赤字脱却のための最終的な経費削減策としているが、馬主側は「受け入れられない」と反発している。
競馬組合によると、前畑市長が17日、馬主会に示した。出走1回の手当について、3、4歳馬は現行6万円から4万5000円に、5歳以上馬は同5万円を3万5000円にする。これにより、今年度約5800万円の削減効果が見込まれるという。
荒尾競馬は1998年度以降、赤字続きで、累積赤字は2009年度で14億円に上った。昨年10月、荒尾競馬のあり方を考える検討会が単年度収支の黒字化を求め、「状況によっては11年度の結果を待たず存続断念を視野に入れるべき」と提言。だが、今年度も赤字が確実な見通しで、出走手当の減額に踏み切った。(読売新聞)