2010年7月1日木曜日

福山競馬検討委が意見聴取

 約20億円の累積赤字を抱える福山市営競馬のあり方を議論する市営競馬検討委員会(14委員)は29日夜、第5回会合を市役所で開き、騎手や調教師らでつくる競馬関係団体の代表らから意見聴取した。各代表からは、収益の落ち込みに合わせた諸手当削減などの経営合理化や、売り上げ増に向けた振興策などを求める意見が出された。
 会合には、県調騎会や県きゅう務員会、県馬主会など8団体の代表らが出席。県調騎会の黒川幹生理事は「この仕事しかないという思いで、みんなやっている。今以上の痛みを伴ってでも、競馬を開催してほしい」と手当の削減を受け入れる覚悟を強調した。他の代表らも、市営競馬事務局の職員削減や、他の競馬場で売り上げ増の効果が出ているとしてナイター競馬の開催なども訴えた。
 検討委はこの日聴取した意見も踏まえ、次回(28日)の会合に答申案のたたき台となる案を出す方針だ。(朝日新聞)