2011年7月1日金曜日

岐南のボートピア 設置計画知事が懸念示す

 岐南町上印食地区で浮上している競艇の場外舟券売り場(ボートピア)の設置計画を巡って、古田肇知事は30日、「笠松競馬の経営にとって致命傷となる恐れも十分あり得る」と懸念を示した。
 県議会一般質問で、渡辺嘉山議員(県民クラブ)の質問に答えた。
 古田知事は、笠松競馬関係者が同競馬存続のために行っている賞金・手当の15%カットについて、「身を削りながら経営改善努力に取り組んでいる」とした上で、同競馬を運営する県地方競馬組合の構成団体の長として「(ボートピアの設置で)馬券発売額の減少は避けられない」と答弁した。
 同組合副管理者の松原秀安・岐南町長は20日の同競馬構成団体首長会議で、「競馬への影響については理解している。町長として民意を的確に把握し、近隣市町との関係にも配慮して判断したい」と結論を留保している。
 29日に閉会した岐南町議会では、ボートピア誘致に関する請願を継続審査扱いとした。(読売新聞)