2011年6月25日土曜日

金沢競馬 基金取り崩し

◆県営分決算3700万円赤字◆

 競馬事業局は24日、金沢競馬の県営分の2010年度決算を発表した。入場者数の減少などで約3700万円の赤字。2年連続の赤字で、4年ぶりに貯金にあたる公営競馬財政調整基金を取り崩して対応した。

 10年度の開催は72日間で、入場者数は約22万1千人(1・6%減)、売上額は約78億6千万(5・4%減)だった。当初予算では、基金の取り崩しが7800万円だったが、冬場の場外馬券の売り上げが伸び、3300万円まで縮小した。基金残高は約21億1千万円。

 同競馬については、経営評価委員会が「経営改善の余地はある」として12年度の収支均衡を目標に設定。廃止時に必要な経費約6億~12億円は確保しつつ、税金は投入しない方針で、収支が改善されなければ「将来、廃止もありうる」との判断も示している。(朝日新聞)