福山競馬の4、5月の1日当たりの売り上げが1億297万円となり、前年度同期比で24%増えた。福山市が8日の市議会競馬事業特別委員会で報告した。東日本大震災の影響を受け、関東、東北地方の競馬場でレース中止や節電に伴う時間変更があり、福山競馬の馬券をインターネットで買うファンが増えたとみている。
4月10日~5月23日に計14日間開催した。1日当たりの実績は、売り上げが前年度同期の8299万円を約2千万円上回った。うち、ネット販売は2602万円で約2・4倍に上った。入場者数は1694人と前年度同期比で約83%だった。
市は、1日当たり8234万円を売り上げれば、収支が均衡するとみている。4、5月はそのラインをクリアしたが、特別委で佐藤彰三財政局長は「再開した競馬場もあり、楽観視はできない」と説明。入場者の減少にも危機感を示した。(中国新聞)