福山市の羽田皓市長は10日の市議会本会議で、約19億円に上る福山競馬の特別会計の累積赤字について、事業を廃止する本年度末に額を確定させ、一般会計からの補てんで解消する考えを示した。累積赤字が解消され次第、特別会計は廃止する。
福山競馬の昨年度までの累積赤字は18億6900万円。市は競馬に関わる施設整備などの2基金計約6億円を赤字解消に活用する方針だが、全額を充てても3分の1程度しか補えないため、一般会計から補てんする。本年度内の整理を目指す。
また羽田市長は競馬関係者の補償について「調教師など厩舎(きゅうしゃ)関係者を中心にした給付の仕組みをつくりたい」とした。杉原郁充・市競馬事務局長は「市内企業や全国の競馬関係者から『受け入れを考えてもいい』との声が来ている」とし、関係者の要望を基に就労支援を進める考えを示した。(中国新聞)