笠松競馬(羽島郡笠松町)が日本中央競馬会(JRA)のインターネット投票会員に対して10月から始めた笠松競馬の馬券販売が伸び悩み、1日の平均売り上げが当初見込みの約3割にとどまっていることが13日、分かった。このため、県地方競馬組合は17日に開かれる組合の定例議会で、本年度一般会計予算の減額補正案を上程する見通しとなった。
組合は同会員に対して本年度、10月からの15日間のレースの発売を予定している。本年度当初は地方競馬全国協会の試算数値の8割として約3億8000万円、1日平均約2530万円の売り上げを見込んでいた。
だが、11月末まで7日間の累計売上額は計約6300万円、1日平均約900万円。このまま続けばトータルで約1億3500万円にとどまる見込み。看板レースの「笠松グランプリ」も発売したが苦戦が続いている。
組合はインターネットでの広報を強化しようと、来年1月中旬の公開をめどにホームページのリニューアルに取り組んでいる。組合を構成する笠松町と同郡岐南町は笠松競馬の広告費用のため、県が半額負担する県市町村振興補助金としていずれも100万円を今月の町議会定例会で予算化、経営改善の努力を続けている。組合は「都市圏などへ広く笠松競馬をPRし、顧客拡大につなげたい」と話している。(岐阜新聞)