東京都競馬が2014年4月からグループの遊園地「東京サマーランド」(東京都あきる野市)で始めるメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業が、初年度から黒字になりそうだ。主力事業である競馬・オートレースやサマーランドは業績のぶれが大きいため、同社は安定収益源として期待している。
メガソーラーの部門営業損益は14年12月期、200万円前後の黒字を確保する見通し。通年で稼働する15年12月期からは、営業利益が1000万円程度、売上高も約3500万円を確保できるとみられる。
サマーランドの駐車場などに発電能力900キロワットのメガソーラーを設置する。太陽光でつくった電気の電力会社への売電価格は1キロワット時当たり42円で、20年間保証される。
大井競馬場などの施設を保有する東京都競馬は、競馬やオートレースの施設収入が伸び悩んでおり、サマーランドも天候に左右されやすい。安定収益が見込める
事業を増やし、17年12月期の連結業績は営業利益が今期見通し比27%増の32億円、売上高は6%増の170億円を目指す。(日本経済新聞)