2013年2月26日火曜日

競馬場跡地に交流拠点施設、三条 


5月着工、来春開館へ
 三条市は5月、三条競馬場跡地(同市上須頃)に計画する「かわまちづくり交流拠点施設」の工事を始める。施設は、同市を襲った2度の豪雨災害を伝える展示ホールや備蓄倉庫などを備えた「水防センター」と、芝生広場で構成。国土交通省が計画する防災拠点施設と一体的に整備する。平時は市民が憩い、防災教育を学ぶ場として広く開放し、災害時は復旧活動の拠点として活用する。14年4月のオープンを目指している。
 建設地は信濃川と五十嵐川の合流点に近い河川区域。ヘリポートや排水ポンプ車の車庫など国が整備する河川防災ステーションの一角に位置する。市は09年に国から認定を受け、整備計画を進めてきた。
 水防センターは鉄骨2階建て、延べ床面積は約410平方メートル。2階に展示ホールを備え、04年の7・13水害や11年の7月豪雨時の記録をパネルや映像で伝える。防災セミナーも開催し、被災経験を踏まえた啓発事業に取り組む。1階には災害時に必要な資機材を備蓄する水防倉庫を整備。被災時は復旧活動の拠点とする。(新潟日報)