福山市は8日の市議会競馬事業特別委員会で、3月末で廃止する福山競馬の本年度12月末(第3四半期)までの決算が、2628万円の赤字だったと報告した。
レースは昨年4月14日から12月23日までに計72日間、開いた。同じく72日間の開催だった前年度は5799万円の黒字を計上しており、比較すると8427万円の減少。1日当たりの入場者数は1407人で、前年同期の1573人に比べ10・6%減った。
昨年度末の累積赤字は18億6900万円。3月末までの本年度収支が赤字になれば、さらに膨らむことになる。市は競馬事業の廃止に伴い、5億9400万円が残っている基金や税金で累積赤字を穴埋めする方針。市財政局は「収支状況は依然厳しく、単年度収支の予想は現段階では難しい」としている。(中国新聞)