2011年6月25日土曜日

金沢競馬 基金取り崩し

◆県営分決算3700万円赤字◆

 競馬事業局は24日、金沢競馬の県営分の2010年度決算を発表した。入場者数の減少などで約3700万円の赤字。2年連続の赤字で、4年ぶりに貯金にあたる公営競馬財政調整基金を取り崩して対応した。

 10年度の開催は72日間で、入場者数は約22万1千人(1・6%減)、売上額は約78億6千万(5・4%減)だった。当初予算では、基金の取り崩しが7800万円だったが、冬場の場外馬券の売り上げが伸び、3300万円まで縮小した。基金残高は約21億1千万円。

 同競馬については、経営評価委員会が「経営改善の余地はある」として12年度の収支均衡を目標に設定。廃止時に必要な経費約6億~12億円は確保しつつ、税金は投入しない方針で、収支が改善されなければ「将来、廃止もありうる」との判断も示している。(朝日新聞)

2011年6月24日金曜日

盛岡「南部杯」10・10東京開催で調整

 岩手・盛岡競馬場の交流G1南部杯(10月10日、ダート1600メートル)を同日、東京競馬場で行う方向で調整されていることが23日、分かった。ホクトベガ、メイセイオペラ、アドマイヤドンなど名馬が優勝馬に名を連ねる南部杯は盛岡最大の交流競走だが、盛岡競馬を主催する岩手県競馬組合は東日本大震災で一時休催。5月14日に盛岡で再開したが、興行面で苦境が続いている。そこで盛岡競馬場と業務提携している東京競馬場での開催が浮上。集客、売り上げも多く見込めるJRAなら馬券収入でもアップが見込め、JRA、盛岡競馬を主催する岩手県競馬組合双方にメリットがある。来週行われる経営委員会の審議を経た上、最終決定される。

 当初、毎日王冠(10月9日)の翌日となる祝日の10日は東京開催の予定がなかったが、震災中止分の代替開催で実施予定。東京開幕週は8、9、10日の3日開催となりそうだ。

 ▼10月10日に開催を行う大井競馬場 JRAから(10月10日に東京開催を実施したいとの)相談は受けており、NAR(地方競馬全国協会)を通じて調整を進めています。(スポニチ)

馬でナイター開催検討 赤字で存続危機 


 兵庫県競馬組合が、収支改善策として、尼崎市の園田競馬場でナイター開催の検討に入り、地元への説明を順次始めている。2010年度単年度収支が赤字に転落し、競馬事業の廃止が現実味を増す中、同組合の米沢康隆事務局長は「ナイターは最後の切り札。実施しない限り、存続は難しい」と主張。12年度からの開催を目指しているが、周辺住民からは「塾帰りの子どもが心配」「そこまでして本当に効果はあるのか」などの声が上がっている。
 県と尼崎、姫路市でつくる同組合は1980年に設立され、園田、姫路両競馬場を運営している。売り上げは91年度の1187億円をピークに、景気低迷などで年々減少。99年度にも単年度収支が赤字になった。
 県は2006年度、事業のあり方を検討する委員会を設置。委員会は、単年度収支が赤字になった場合、その年度を含む5年間の収支を基本に「事業の存廃を判断すべき」とする報告書をまとめた。
 ここ数年は黒字だったが、10年度は約5億5千万円の赤字。入場数の慢性的な減少に加え、猛暑による客足の鈍りも影響したという。赤字解消が困難と判断されれば、競馬事業は5年以内に廃止される可能性もあるという。
 経営改善のため同組合は12年度から、園田競馬場で金曜の開場を午後9時までとするナイター営業や、阪神尼崎駅前にミニ場外馬券売り場の設置を検討。ナイターは県外の競馬場での実績などを踏まえ、単年度収支で約2億円の黒字を見込む。
 説明会に出席した周辺住民からは「治安面に不安がある。慎重に進めてほしい」といった意見などが出た。ある住民男性は「反対ありきではないが、安心して住める街を維持できるか。ナイターの問題点と対策をきっちり話し合い、住民が納得できる対策をすることが重要だ」と話す。
 競馬事業で計約1500人が雇用されている側面もあり、組合側は事業存続に全力を挙げる方針。ナイター開催に合わせて、最寄り駅からのファン送迎バスの増発や警備員増員などにより、住民に理解を求めるという。(神戸新聞)

2011年6月22日水曜日

競馬水沢開催、年内追加も

 震災でスタンドが損傷し、開催を見送っている水沢競馬場について、地方競馬全国協会(NAR)が復旧経費の9割を補助すると県競馬組合に内示した。年内の水沢開催を目指し、今月中に補修工事を始める。

 21日、奥州市役所で行われた市議会競馬事業調査特別委で、同組合の佐藤博事務局長が報告した。開催に必要なスタンドの復旧経費は、新たに屋根の破損が見つかったため2億3000万円となった。NARに支援要請したところ、20日に内諾を得た。水沢競馬場の復旧の見通しが立ったことで、12月中旬~1月上旬の追加開催を検討している。(読売新聞)

2011年6月18日土曜日

門別競馬場に屋内坂路コース造成 8月着工3月完成へ


 2歳馬の供給基地として、地方競馬に特異な位置を占めるホッカイドウ競馬が、さらに大きくグレードアップする。HRA北海道軽種馬振興公社(理事長・三輪茂日高町長)は5月31日に開かれた通常総会で、懸案だった屋内坂路コース新設にゴーサインを出した。競馬場北側の空き地と自然林が有する傾斜を利用し、総工費約6億円を投じて800m馬場を造成する。プランが順調に進めば本年8月中に着工し、来年3月の完成を目指す。馬資源供給競馬を掲げる馬産地競馬が坂路新設により、日本競馬全体のレベルアップにさらに大きな役割を果たす。
 国内で初めてシーズン全日ナイター開催を実現したホッカイドウ競馬が、さらに大きく進化を遂げる。計画によると所有する競馬場敷地に加え、造成に必要となる周辺の約5万5000㎡を買収。整地後は幅員10mの空間に7m幅のウッドチップを敷き詰め、傾斜角度0.5%〜5.5%(別図参照)の屋内坂路コースを新設する。
 最大の懸案だった資金面については、6億円の事業費のうち4億円を軽種馬産業活性を目指して創設された緊急対策事業費を利用。残る2億円はホッカイドウ競馬を主催する、道が負担することで決着した。
 屋内坂路造成の意義、メリットは多方面にわたる。そのひとつは、通年調教が滞りなく行えることだろう。北国の冬は厳しい。門別は北海道では温暖で雪の少ない地域だが、冬期間は吹雪や、凍結による馬場閉鎖は珍しくない。メーンコース内側にある600mの追い馬場をウッドチップにするなど最大限の工夫をこらしてはいるが、厳寒には勝てず調教のタイムスケジュールに支障を来す場面もあった。
 ホッカイドウ競馬は11月下旬にシーズンが閉幕。それから1歳馬が入厩し、馴致訓練をスタートする。国内品初の新馬戦が始まる4月まで、与えられた時間は潤沢ではない。その中で4月デビューへ向けて、調整をやり繰りしてきた。しかし、屋内坂路なら吹雪や寒気も怖くない。
 HRA職員は「開幕当初の出走馬不足に、ホッカイドウ競馬は発足当初から悩まされてきました。屋内坂路コースができるとトレーニングがスムーズになり、シーズン幕開けから出走頭数が揃いファンの皆様にも喜んでいただけるでしょう」と期待した。
 ふたつめは、栗東や美浦トレセンで実証されている“強い馬づくり”効果だろう。調教師と騎手で構成する北海道調騎会の若松平会長は「坂路が出来ればうれしい。2歳交流レースは重賞競走を含めて、早く仕上げ、キャリアを積むことで中央勢と互角の成績を残してきました。古馬になるとかなわなくなります。持って生まれた素質もあります。調教の質の差も大きいと感じていました。(HRAの)井村専務が坂路で高い実績を残している、BTC日高事業所長を務められノウハウを熟知しているのも心強い」と歓迎する。
 坂を駆け上ることで大きな負荷がかかり、筋力を増し心肺機能が大きく向上することは科学的なデータからも実証されている。馴致段階の仕上げでは日本有数を自負する厩舎スタッフが、よりハード面をグレードアップすることでさらなる強い馬づくりを推進する環境が整うことになる。
 今年、南関東の羽田盃、東京ダービーの2冠を、ホッカイドウ競馬から移籍したクラーベセクレタが制した。
中央でも過去、ドクタースパートが皐月賞、アローキャリーが桜花賞を制覇。それに止まらず馬産地競馬出身馬の高レベルは、競馬サークルの広く認知するところだ。
 ホッカイドウ競馬は存廃の危機を乗り越え本年、安定的な継続開催へ新たな一歩を踏み出した。存在理由の大きな柱のひとつが、馬資源供給競馬としての役割だった。6月中旬現在で、2歳馬の入厩頭数は全国の地方競馬で約880頭ほど。その内500頭が門別にいる。数字からも供給競馬の陣容を整えていることが実感できる。
 HRAの井村勝昭専務は「多くの方々のご助力で、屋内坂路造成へ踏み切ることができました。冬期間の調教環境を整え、春先のメンバーを充実させる。坂路でトレーニングすることで、強い馬づくりを大きく前進させることができます」。
 続けて「ホッカイドウ競馬の存在意義として、全国の競馬場へ馬資源を供給し、さらに馬産地のショーウインドーとなる役割りがあります。商品に付加価値をつけることで、生産者の皆様のご期待に応えたい」。意気込みを新たにした。
 1年後には、坂路コースで鍛えられた馬たちの力強い蹄音が、門別競馬場から全国の競馬サークルへ発信される。(馬時通信)
【写真】800メートル屋内坂路コース完成図

荒尾と佐賀競走馬共有 全国初、7月から

 荒尾競馬(熊本県荒尾市)と佐賀競馬(佐賀県鳥栖市)が、競走馬の一部を7月から「共有」することが分かった。両競馬とも経営難で所属する馬が減る中、融通しあうことでレースの魅力を高めようという地方競馬として全国初の試み。
 荒尾と佐賀は昨年10月-今年3月、全国のモデル事業として、競走馬を行き来させる「交流競走」を計25レース実施した。今回、最年少クラスの2歳馬について、交流競走の形態を年間を通じて導入。7月9日から12月末まで、両競馬場で計70レース程度開く。
 荒尾では昨年8月、馬主に支払う出走手当を約3割カットした影響で、現在出走できる2歳馬が前年より9頭少ない6頭に減少。2歳馬レースの単独開催が難しい状況になった。佐賀の2歳馬も減少傾向という。
 経営難にあえぐ地方競馬が多い中、地方競馬全国協会(東京)は自治体単位が原則だった競馬運営の地域ブロック化を進め、経営資源の共有とコスト削減を図りたい考え。今回も「将来の“九州競馬”の枠組みを見据えた試み」と位置付け、輸送費など約3千万円を補助する方針。
 荒尾競馬を運営する荒尾競馬組合は「共有化でバラエティーに富んだレースを編成し、ファン獲得につなげたい」としている。(西日本新聞)

福山競馬場 女子中生誘導馬騎手に


 兵庫県洲本市立五色中3年の滝本理菜さん(15)が来月25日、福山市千代田町、市営競馬場で、出走馬をパドックから馬場まで先導する誘導馬の騎手を務める。「将来は馬とかかわる仕事に」と望む理菜さんは、晴れ舞台を楽しみにしている。
 理菜さんは、母が理事長を務める洲本市の五色ホースクラブで、小学1年から乗馬を始めた。クラブには園田競馬場(兵庫県尼崎市)を引退した誘導馬がおり、競走馬を堂々と導く馬の騎手に憧れていた。今回、福山市営競馬の誘導馬業務を受託しているホースクラブから誘いがあり、実現した。地方競馬全国協会(東京)によると、中学生騎手は全国でも珍しいという。
 五色ホースクラブは障害者乗馬やホースセラピーに取り組み、理菜さんは、笑顔でリハビリに取り組む人たちを見るうち、馬と一緒にセラピーに携わる職業に就くことが夢に。「誘導馬に乗って、周りの人たちの笑顔も導き出したい」と話す。(読売新聞)
【写真】福山競馬で誘導馬の騎手を務める滝本理菜さん(兵庫県洲本市で)