自治労(全日本自治団体労組・岡部謙治委員長、94万6000人)は29日に千葉市で開いた定期大会で、全水道(全日本水道労組・佐藤幸雄委員長、2万8000人)、都市交(日本都市交通労組・武田茂委員長、3万1000人)との組織統合にあたり、新組織に「自治労」の名前を使わないことを決めた。1954年に結成され、戦後労働運動を担ってきた伝統労組の名が消える。
大会では「自治労以外の新たな産別名称を選択する」とした議案が出され、採決の結果、代議員892人中579人が賛成した。新たな名称は来年中にも決め、10年秋の組織統合を目指す。
自治労は、公共サービスを担うすべての労働者が参加する組織を目指し、自治体の水道や交通部門を組織する両労組との組織統合を協議してきた。07年9月に3労組で地域公共サービス労連を結成し、連合への加盟も一本化している。