2009年9月4日金曜日
笠松競馬盛り上げに一役 名物予想師のブログ、アクセス50万件超
笠松町の笠松競馬でレースの結果予想を売る予想師一岡浩司さん(48)=三重県名張市=のインターネット・ブログ「場立ちの予想師『大黒社』です!」が開設以来、50万アクセスを突破した。一岡さんは「競馬場でも読んでいると言われるとやりがいを感じる。笠松競馬とファンをつなぐ存在になれれば」と喜びを語る。
予想師とは、地方競馬独自の存在。競馬場の認可を得て、場内でファンにレース予想を書いた紙を1レース100円で販売する。一岡さんは「大黒社」の屋号で、予想師を営む。
一岡さんは小学生のころから競馬中継を熱心に見る馬好き。近鉄に入社し、運転士として勤務したため、平日休みが多く、平日開催の笠松競馬などに通うようになった。
転機が訪れたのは、2002年。よく結果を当てていたため、先輩予想師に目を付けられ、「減りつつある予想師になって盛り上げてほしい」と頼まれた。
「好きな競馬で飯が食える」(一岡さん)と、予想師の世界に飛び込み、翌年、特例で見習いなしでデビュー。初めは客は友人しかいなかったが、自ら馬券を買うことで予想に説得力を持たせ、次第に常連客が増えていった。同競馬場で日本唯一の女性予想師として有名だった「なでしこ」の師匠も務め、笠松競馬の名物予想師になっていった。
笠松競馬の情報を広く発信したいと、2006年夏にブログを開設。1日のアクセス数は当初50件ぐらいだったが、現在は500件に増え、3年で50万件を突破した。
ブログはほぼ毎日更新し、レースの開催情報や見どころ、馬場の状態などを解説。過去の名馬や名勝負にも触れる。一岡さんは「地方競馬の過去の情報は少ないので、特に反響がある」と語る。内容は自宅から競馬場まで通う電車の中で考えるという。
笠松競馬の魅力は「間近でレースを見られ、迫力があること」(一岡さん)。一部地主による土地明け渡し請求訴訟に揺れる笠松競馬だが、「多くのお客さんに集まってもらい、笠松競馬がにぎわえば、売り上げも伸びる」と希望は捨てていない。
一岡さんは「ブログを見た人が集まるオフ会を開きたい。過去の名馬のビデオ鑑賞できたら盛り上がる」と、ブログを生かした笠松競馬の盛り上げも提案している。
ブログのURLは、http://plaza.rakuten.co.jp/daikokusya/へ。(中日スポーツ)
<写真>ブログのアクセスが50万件を突破した名物予想師の一岡さん=笠松町の笠松競馬場前で