広島県福山市千代田町の福山市営競馬場で22日、普段は馬が走るコース上を子どもたちが走る「馬場徒競走」が行われ、つまずきながらも懸命に走る愛らしい姿に、保護者や競馬ファンらが温かな声援を送っていた。
「福山競馬60周年記念 ファン感謝祭」のイベントの一つで、3年ぶりに企画。競馬レースの終了後、約100人の子どもらが計12レースに参加した。子どもらは馬と同様にゲートに並び、競馬場職員らの合図で出走。小雨の中、約50メートルのコースを元気よく駆け抜けた。砂に足を取られて転んだり、保護者に付き添われてよちよち走ったりする子どももいて、「頑張って」などの声が飛んでいた。
福山市立引野小2年、尼子千風優(ちふゆ)さん(7)は「馬場が柔らかくて足が埋もれそうだったよ。今度は馬に乗って走りたい」と声を弾ませていた。(読売新聞)