2009年9月16日水曜日

収入見込み0.6%下方修正 岩手県競馬組合 本年度

 岩手県競馬組合は15日、経営再建計画を検討する運営協議会を開き、本年度の収入見込み額を0.6%下方修正し、経費を1億9300万円削減することを決めた。存続条件の単年度収支均衡を達成するため、本年度初めてのコスト調整に踏み切る。

 競馬組合は当初、年間収入を235億6000万円と試算。売り上げが振るわず、6月に0.4%下方修正し事務経費の削減だけで乗り切った。だが、その後も営業成績は落ち込み、2度目の下方修正で収入を232億8600万円にした。

 コスト調整は、競走関係費から1着賞金や出走手当など6200万円を削る。人件費からは退職手当基金の積立額を見直す。ファンサービスにも手をつけ、土日のファン優待バスを現在の30分ごとから1時間ごとにする。
 県競馬組合の宮一夫副管理者は「目の前のコストカットと同時に中長期的な構造改革も考えていきたい」と話した。

 また、県競馬組合はJTB東北(仙台市)と協力し、10月10日と同24日にJR仙台駅など発着の競馬観戦ツアーを企画。盛岡競馬場や韓国の人気俳優ペ・ヨンジュンさんを名誉館長に迎えた漆芸美術館(盛岡市)などを日帰りで回る。(河北新報)