福山市は10日の市議会競馬事業特別委員会で、福山競馬の2010年度第1四半期(4~6月)の収支が493万円の赤字となったことを報告した。同時期比では2年連続のマイナス収支となった。収支には市の施設整備等基金からの繰入金2671万円が含まれ、市財政局は「実質は3164万円の赤字」と説明している。
市によると、レースは4月10日~6月28日に前年度同時期より1日多い21日開催。費用19億6195万円に対し、収入は19億5702万円にとどまった。
JR福山駅前など中国地方6カ所の場外馬券発売所の売り上げは好調だったが、同市千代田町の本場が1億1455万円の赤字で、全体を押し下げたという。1日当たりの入場者数は1951人で、前年同時期を7・9%下回った。
福山競馬の存廃をめぐっては現在、羽田皓市長の諮問機関である市営競馬検討委員会が議論している。(中国新聞)