単年度の収支黒字が存続条件となっている岩手競馬の今年度第1~2期(4月3日~8月16日)の馬券発売額が前年同期比で1割減少したことが、盛岡市議会全員協議会で報告された。中でも、利益率が高い「自場発売」が2割近く減っており、収支達成に向けて厳しい状況が続いている。
岩手競馬は年間5期制で、今年度2期までの総発売額は93億4100万円(前年同期比90.5%)だった。水沢、盛岡両競馬場と県内外12場外発売所での自場発売は54億5700万円(同82.2%)と、同約12億円減った。
広域委託発売は前年同期比で97.8%、インターネット発売は同121.1%と健闘。ただ、両競馬場の入場者数数は同9割前後にとどまり、県競馬組合は「猛暑がマイナスに作用したのでは」と分析している。(読売新聞)