2010年8月19日木曜日

世界初 馬VS人VS自転車 金沢競馬でダートレース


 馬と人間と自転車がダート(砂)コース上で、スピードを競うレースが十七日、金沢市八田町の金沢競馬場で行われた。(瀬川剛司)
 存続問題で揺れる金沢競馬を盛り上げようと、競馬関係者でつくる「金沢ちびうま団」が企画。主宰の辻修さん(40)によれば「世界初のレース」という。
 馬はポニーで小学生が騎乗しハンディとして四百メートル後ろからスタート。人間は三百メートルを一人で走るきゅう務員と、騎手二人がリレーでつないだ。自転車は競輪選手がマウンテンバイクに乗って人間と同じ距離をこいだ。
 ゲートが開くと、自転車が砂にタイヤをとられてもたつき、その間に騎手が飛び出して、バトン代わりのムチを第二走者に渡してリード。しかし自転車はスピードに乗ると一気に追い上げ騎手をかわした。ポニーはハンディが響いて3着。
 勝った競輪選手の辻力さん(36)は「スタートで駄目かと思ったけど勝てて良かった」。金沢ちびうま団は「もっと競馬場に来てもらえるよう面白い企画を考えたい」と話している。