福山市は8日、福山競馬の本年度第1四半期(4~6月)の収支が4242万円の黒字だったと発表した。東日本大震災の影響で東北、関東地方でレース中止が相次ぎ、福山競馬の馬券をインターネットで購入するファンが増えたとみている。
4月10日~6月27日に計22日間、開催した。費用22億4301万円に対して収入が22億8543万円あった。売り上げは1日平均9512万円。うちネット販売分は2768万円で、前年度同期の約2・5倍に急増した。市が収支均衡の目安としている1日平均8234万円を、第1四半期は達成した。
一方で、入場者数は1日平均1655人と前年度同期と比べて約300人減った。
福山競馬の累積赤字は約20億円。市は本年度以降、年間収支の赤字が濃厚となった時点で廃止を検討する。(中国新聞)