馬券売り上げ減
佐賀競馬(鳥栖市)を運営する県競馬組合の定例議会が29日に鳥栖市で開かれ、馬券売り上げの減少などから昨年度末時点の累積赤字額が約2億4800万円に上ったことが報告された。
同組合によると、佐賀競馬の2009年度末の累積赤字は約6800万円だったが、10年度は景気低迷による馬券売り上げの大幅減で、約1億8000万円の単年度赤字を計上した。
しかし、今年度の4~8月の発売実績は、インターネットや電話を利用した馬券売り上げが好調で、前年度同期比7・4%増。同組合は「経費の大幅削減と、中央競馬と連携した馬券発売で累積赤字の解消を目指したい」とした。
ただ、今年度限りで廃止される見通しとなった荒尾競馬(熊本県荒尾市)の場外発売所で、佐賀競馬分の発売実績は昨年度で約12億7000万円。佐賀競馬全体の約1割を占めており、同組合は「場外発売所が廃止されれば、大きな影響を受ける」として関係団体に存続を働きかける方針。(読売新聞)