2011年8月12日金曜日

ダーレー“エリート養成所”に日本人2人目女性合格

 ホースマンの「エリート養成所」ダーレー・フライングスタートに、日本人女性が合格した。競馬界とは縁がない家庭で育った亀井まどかさん(22)だ。兄が遊んでいたテレビゲーム「ダービースタリオン」を見て、競馬に興味を持ち、自らプレーしたり、競馬中継、雑誌を見るうちに、サラブレッドの美しさ、魅力にひかれたという。

 ダーレー・フライングスタートとは、サラブレッド業界のリーダーを志す者のための国際研修プログラム。ドバイ首長で、大馬主として知られるシェイク・モハメドが、設立した。世界中の出願者の中から毎年、12名が選抜され、奨学金制度で競馬の専門知識、ビジネススキルを習得できる。

 日本人の合格者は、一期生(05年卒業)の園部花子氏(現ダーレー・ジャパンレーシングディレクター)以来。園部氏から話を聞き、受験を決意した。都内のダーレーのレーシングオフィスでアシスタント業務を行い、学習院大学在学中の昨年、北海道日高町のダーレー・ジャパン・ファームへ。1年間の牧場経験を積んだ。英語での筆記試験、面接を通過して難関を突破。「知識、技術、学びたいことだらけです」と14日の出国を前に目を輝かせる。

 研修は、アイルランドでスタート。2年間で5か国(ほかにイギリス、アメリカ、オーストラリア、ドバイ)を回りながら“英才教育”が施される。「プログラムを通して、将来の可能性を模索していきたい。いずれは日本に戻って、日本の競馬の発展に貢献したいと持っています。競馬はギャンブルのイメージが強いですが、野球やサッカーのように、スポーツとして認知されるようになれば」。大きな夢を胸に、世界へと飛び立つ。(スポーツ報知)