県、経営改善に向け
県は7日、県競馬組合が運営する名古屋競馬(名古屋市港区)の経営改善策を検討するため、新年度、有識者による経営改革委員会を設置する方針を明らかにした。同日の県議会2月定例会の本会議で、県側が答弁した。2012年度いっぱいかけて検討し、翌13年度半ばに提言を行う。
名古屋競馬は近年、レジャーの多様化などで売り上げが減少し、04年度には、有識者らの懇談会で存続か廃止かが議論された。同組合は、保有資産の売却や集客増が見込めるレースの開催などに取り組んで翌年度は黒字に転換させたが、10年度以降、再び赤字に転落。累積赤字は約40億円に上っている。
県農林水産部によると、経営改革委員会は、過去の懇談会のメンバーが中心となる予定。第三者の視点から、収支改善に向けた取り組みを議論するという。(読売新聞)