90年代に岩手競馬で活躍した伝説の競走馬で、6日にこの世を去ったトウケイニセイをしのぶ会が18日、滝沢村の馬っこパーク・いわてで開かれた。
トウケイニセイの生涯戦績は43戦39勝。日本記録(当時)の18連勝をマークした往年の走りは、「岩手の怪物」として地方競馬界で今も語り継がれている。95年に引退後、北海道や馬っこパークで余生を過ごしていた。
しのぶ会では、先日現役引退を表明した4000勝ジョッキーの菅原勲騎手らが参加し、思い出話に花を咲かせた。菅原騎手は「二日酔いでもレースに勝つことができた」とエピソードを紹介。調教師や参列したファンと昔のレースの映像を見て功績を振り返った。
紫波町から参加した佐藤公亮さん(36)は「一つの時代が終わった感覚。トウケイニセイはみんなを笑顔にしてくれる存在だった」と別れを惜しんだ。(毎日新聞)