2012年10月24日水曜日

競馬場跡で太陽光発電

 足利市の大豆生田実市長は23日の定例記者会見で、競馬場跡地など市有地2カ所で太陽光発電に取り組むと発表した。市が発電事業者となり、設置業者と施設の賃貸借契約を結ぶ。業者に支払う賃借料を売電収入の範囲内に抑えることで差額を利益につなげる考えだ。年内に技術提案型のプロポーザル方式で業者を公募し、早ければ来年6月にも発電を始めたいとしている。

 計画用地は、競馬場跡地(足利市五十部町)の一部と、群馬県太田市内にある市有地の2カ所で計1ヘクタール余。合わせて1メガワット~1・5メガワットの発電能力となる施設を業者に設置してもらう。契約は20年間。
 市企画政策課によると、現在の売電価格を基準とした試算では、20年間で9億9千万円の売電収入がある一方、賃借料は9億3千万円となる見込み。市の利益となる6千万円は、市民の節電に対する取り組みに助成する。

 競馬場跡地は昨年秋、医療教育機関の誘致を断念し、「子どものための公共施設用地」とした区域の一部。未決定の中核施設に先行する形で、すでに芝生化された部分を含む4500平方メートルに発電施設を置く。 施設は、市民要望の多い「日よけ」にもなり、イベント時のテント代わりにもなるとしている。ボランティアらによって苗付けされた芝生は「なるべく痛めないように工事してもらう」としている。(朝日新聞)