県競馬組合運営協議会は6日、盛岡市新庄の盛岡競馬場で開かれ、第3期(7月26日-10月27日)の実績を報告した。4月の開幕から第3期終了までの発売額は158億4500万円(前年比8・6%減)で、下方修正後の計画比1億9500万円、1・2%プラス。売り上げの落ち幅が小さくなってきた傾向もあり、組合は「年間の収支均衡が確実と見込まれる」との見通しを示した。
競馬組合によると、第3期の発売額は75億3900万円で下方修正後の計画比7800万円、1・0%プラス。6月に4億3千万円のコスト削減を行ったことで累計発売額も計画値を上回った。
今季の発売動向を対前年比でみると、開幕当初は85%前後だったが、8月ごろから88-91%前後で推移。競馬組合は「売り上げの落ち幅がやや小さくなっている」と説明した。
この理由として▽開催時間を1時間遅らせる薄暮競馬の実施▽3連単発売レースの拡大▽CMキャラクター東幹久さんの来場-などの振興策が効果を挙げたと分析。10月中旬の南部杯も計画値を4千万円上回る6億2千万円の売り上げだった。
こうした状況から、競馬組合は今季に見込む経常損益を1200万円増の4200万円に見直した。
組合の宮一夫事務局長は「このまま行けば年間の収支均衡を達成できる」と述べた。(岩手日報)